【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1552.色覚
シュカーラはハッとした表情を浮かべた後、すぐさま怪訝そうな顔つきに変えて聞き返す。
「ええこれは確かにそれらしい、ですけどぉ、緑? です?」
ガトも又、怪訝な感じで首を傾げている。
「そうでしょ? 緑じゃない」
「えー! 私にはただ光り輝いてる様にしか見えないんですけどねー?」
「あら? 光っているの? 緑に?」
「いいえー、何て言うんですかねー? 強いて表現するなら太陽? とかそんな感じですけどー」
「ふーん、アタシには綺麗な緑に見えるんだけどね」
「へー、不思議ですねー」
「おいっ! 何でも良いから早く取ってくれよっ! 俺そろそろ死ぬぞっ!」
「ああ、そうでしたね、はいっ、ポイっとな」
「全くっ! しっかりしてくれよっ!」
「ごめんごめん! でも不思議な石よね? ちょっと良く見せてくれる?」
「ええどうぞ、やっぱり私には只発光している様にしか見えませんけど……」
「アタシには緑だわ…… ねえアンタ等にはどう見えるの?」
レイブの横に立っていた逆ちょんまげウータン娘が答える。
「アァシには眩しく光って見えるんだけど?」
「ふーん、パダンパ! アンタは?」
パダンパは面倒そうに横目でチラリと見てから言う。
『あー、お日様の様っすね、しかしこの景色も同じ位、いいや、その小石以上に輝いてるっすよ! でしょ?』
「え、ええ、そうね」
うん、ガトは優しいな。
「見る者によって色が変わるのかしら? 本当に不思議よね…… あっ、そうかニンゲンにだけ緑に見えるのかしらっ?」
「私はニンゲンですけど?」
「アァシも」
「あ、そうよね…… ゴメンナサイ……」
ガトは本当に優しい。
「そ、それにしても、こんなに小さな石、魔核や魔石にしては色が変よね、赤く無いし…… これにアートマンが? うーん…… でも回復が効かなかったのは確かなのよねぇ~」
若しかしたらニンゲンかどうかの議論を誤魔化したかっただけかもしれないが、ガトはより真剣な表情を浮かべながらシュカーラの持つ不思議な石を凝視していた。
シュカーラはそんなガトに思った事を直球で聞く。
「悪魔、なんですか?」
「多分そうね、レイブに回復が効かなかったの見てたでしょ? あんなの別の悪魔入りの典型症状なのよ! それに魔神固有の自己回復すら効かなかったじゃない? あれは侵食って攻撃にも使われるのよ! 悪魔、それもかなりの上級種じゃなきゃアスタロトを侵食なんて…… あっ! れ、レイブっ!」
「ああっ! 忘れていましたっ! ち、治療ですよねっ!」
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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