【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1287.脱線
その後、主客転倒してこれまでのガトの経緯に話は移ったのだが、先程の一言同様に素っ気無い返事ばかりに終始している為、レイブの興味は到底満足させられていないのだ。
故にレイブは掘り下げてみる。
「最近、か…… それまでは何処にいたんだよ?」
「つまらない所、かな」
「……そうか」
会話終了。
掘り下げる事に失敗したレイブは話しの主題を変えて再チャレンジだ。
「ダソス・ダロスだが? お前がダソス・ダロスって訳じゃないもんな? だろ?」
「そりゃそうでしょ」
「……だよな」
再びの終了。
一言だけで話しを終わらせたガトは、拾った葉っぱを指先でくるくる回したりしている。
その姿、どこか子供の頃の彼女に被って見える態度を眺めながらレイブは思う。
――――あんまり話したがっていないみたいだな…… って事は、辛い思いが多かったとかそーゆー? まあ、そりゃそうか…… 俺は運良く師匠達に出会ったお蔭で結構気楽にやって来れたからな…… ラマスからシパイの話を聞いた時にも思ったんだっけな、俺はついていたんだよな、やっぱ……
客観的に見ていると大概無茶苦茶なトラブルに巻き込まれて来たように感じるが?
小さな頃なんか割かしいつも飢えていた筈だしなぁ。
まあ、本人的には気楽だったと言うのならそうなのだろう。
――――見た所、粗末な服だ…… 苦労しているのかもしれないな…… 連れもいないようだし、バイト? とかって言っていたんだから定職も無いんだろうか? それに家だよ! 最近までつまらない所にいた? ってどこだ? ま、まさか、いかがわしい場所から逃げてきた、とか? いや、女が一人で生きてるんだ、そんな事だってあるんじゃないか? そうだよっ! 見た所、ラマスと違って女らしく出る所は出て引っ込む所はぁ…… うわっ、良く見たらすげーなこいつ! うーむ、うん、けしからんっ!
薄手で少し窮屈そうなチュニックからは、ガトの体のラインがくっきりと想像出来た。
思索の中での流れとは言え、一瞬不埒な想像を巡らしてしまったレイブは、自分を恥じたのか強く目を瞑ってそのまま天を仰いでいる。
まあ、ラマスの存在もある事だし、申し訳無いとか何とか考えているんだろう、真面目で良いじゃないか。
『……いちゃん? ねえ、レイブお兄ちゃんったら! ガトちゃんの話し聞いてるの? ちょっとしっかりしてよ!』
「ふぁっ! 乳と尻をどうするって?」
『ペトラ、レイブは聞いてなかったそうだ、もう一度掻い摘んで説明してあげてくれ』
「あ、ああ、すまん」
『もうっ、大方ラマスの事でも考えていたんでしょっ! 良い? ガトちゃんはね――――』
ペトラちゃん、お兄ちゃんは別の乳と尻の事を考えて居たんだよ? ごめんね。
そんな私の呆れの声は届く事無く、ペトラとギレスラ、時々ガトによる再説明が進められたのである。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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