【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1562.様々な思い
ナイト・ヘロンはその他の面々を見回した。
シュカーラやダソス・ダロス、ミロンやブロルの率いる狩猟部隊は知己の別れに水を差さない様気を使って少し距離を置いて並んでいる、なぜかウータンだけは前列に居たが…… なんかハンペラって呼び名も与えられてるし……
パダンパは又景色に見入っている、自由で羨ましい。
ヘロンは嘴の根を大きく歪ませて言う。
『良い群れだ…… かつて我等が『美しヶ池』に集った頃を見る様だ…… レイブ、ペトラ、ギレスラよ、良き仲間に助けられ大いなる王者となるが良い、期待しているぞ』
レイブはいつも通り、両手を広げて肩を竦めて答える。
「よしてくれよパイセン、ガラじゃねーし」
『ははは、まあ良かろう! では行くが、例のコイン、手に入れたら吸収する前に我に報せるのだぞ?』
この言葉に答えるのはペトラである。
『うん、吸収しないで現物を見せればその後探してくれるのよね、それでそこらにいる鳥か虫の魔獣に言えばパイセンに伝わるんでしょ? 大丈夫よ、アタシがしっかり覚えておくわ』
『うむ、それで良い、では一旦さらばだ! クエェーェッ!』
短な言葉と一鳴きだけを残し翼を羽ばたかせたヘロンは上空へ飛び立ち、数回旋回するとそれ以上は何も発せずに彼方へ飛び去っていく。
『おおぉぉ!』
ギレスラはキラキラした瞳でその雄姿を見送り続けていた。
どこか名残惜しそうな相棒に対して、レイブは未練を断ち切る様に現実的な言葉を投げる。
「んでギレスラ、狩りはどうだったんだ?」
『む? あ、ああ、狩りか、そうだな』
小さくなる鳥影をまだ目で追っているギレスラに代わり、直前まで一緒に食料調達、つまり狩りを行っていた面々の内、重低音の声が答える、森王ダソス・ダロスの物だ。
『ブフォ! 狩りならば大成功だ! 兄貴が目論んだ以上、ギレスラのハンター振りは凄まじかった、予想に倍する成果だったぞ! 正に大空の覇者と呼ぶに相応しかったっ!』
「おお、そうか」
何を狩ったかは聞かない方が良さそうだ…… 今別れたばかりだしな……
同じ事を思ったかどうかは定かでは無いが、レイブは会話の中身を先に進める、大切なのはこれより先、そう、未来なのだ。
「じゃあ運び切れなかっただろ? 俺がぺトラと行って取って来るよ、どこら辺だ?」
レイブの問いに漸く空から視線を戻したギレスラが答える。
『それは無用だぞ、ふふふ、何しろ大量の獲物は全てダダ坊が背負ってくれちゃったのだからなっ!』
「ほぉおぉー」
『凄いじゃないのダダ坊! アンタ漸く活躍、ってか役に立つ事が出来たのね!』
『いや、漸くって…… これまでだってそれなりには――――』
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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