【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
947.属性のブレス
ギレスラの話とザンザスの証言を聞いたジグエラは、自分より数倍デカイ、ガイランゲルに語り掛ける。
『ねえニゲル、これって恐らく魔力切れに因る仮死状態よね? アタシは炎と氷、後、光のブレスが使えるんだけど…… アンタって確か土と風の属性持ちだったわよね?』
ガイランゲルは異様に長い首をクネクネ蠢かせながら答える、ちょっと気持ちが悪い。
『おう、それだけではないぞぃ、最近覚えたのだが命、つまり『闇』属性のブレスも吐けるようになったのだぞいっ! ふへへへぇ、惚れそうだろ? ふへへ、惚れて良いぞい? そうだっ、ここで仔作りをしようじゃないか、愛し合い、お互いに産卵しようぜぇっ! な、なっ? ん? んんんっ?』
本人、いや本竜を前にしての子作り宣言だ。
熱烈なラブコールに答えるジグエラの返事は次の通りである。
『ニゲル…… あんたいい加減にしなさいよ…… ちょっと前に聞いたわよ、アンタさっ、そう言う感じでカルパントラを口説いたんでしょう? あの娘、双子を身篭ったみたいで泣きながらアンタを探し回っていたわよ? どうすんのよっ? それにマルマンドやジオパルク、ビルフランからも逃げ回っているんでしょう? そろそろ殺されるわよ、アンタ…… その上、結局アンタ自身は一度も産卵して無いらしいじゃないのよ、不実過ぎるでしょうに?』
巨大なガイランゲルは胸を張り、いいや首を自慢げに反り返して答える。
『あんな黄色、水色、緑と茶色、そんな竜では産卵に及ばなかったのだ赤きジグエラよぉ~、昔から言っているじゃないか、俺の心を捉えて離さないのはお前だけ、赤い鱗に包まれたアラスカンファイヤーバックのお前だけっ! 君に決めたっ、って事なんだよぉ! なぁ、仔作りし合おうよぉ、お願いだよぉ!』
『ま、まあね、そりゃあアタシは美の極み、アラスカンファイヤーバックの最後の一頭だから判らなくも無いけどさっ…… ニゲル、ううんガイランゲルぅ、取り敢えずそれは少し置いておくとしてさ? まずは今死に瀕しているヴノを助けましょうよぉ、んねっ! アタシ達のお話はその後でゆっくりと…… そうしましょうよぉ~、うふふぅ~』
なんと言う事だろう…… 私観察者の個人的な判断では、女好きでスケコマシキャラのガイランゲルに対して、ジグエラもまんざらでは無い感じに写っているではないか! お、落ちたのか?
一方通行の観察を続ける私の声は、当然のように届かないままで、ガイランゲルはニタリと下卑た笑顔を浮かべて、なにやら満足気な表情でジグエラに答えている。
『ああ、あああ~そうだな、んじゃあまずっ、こっちを先に済ませちゃおっかっ? だな、楽しみはその後だな! んじゃあ、ジグエラ、いいやマイハニー、三種の属性のブレスを口中で混ぜ合わせてご覧、んで、俺が混ぜ合わせた別種の属性と同時にヴノに向けて放つんだ…… 六種類の属性が互いに相殺し合って『無垢の魔力』と同じに戻るからね! なに、魔力量の合わせや各属性の微調整はこの俺、君のガイランゲルが行うから心配は無用だよ? さあ、恐がらずにやってご覧よ、マイハニージグエラ♪』
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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