【1841話】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1841.この期に及び
ペトラは漆黒の体を紫のオーラに包んで仁王立ち、牙と瞳にはより鮮やかな魔力が集束されている。
『立ちなさい、無様に寝た姿勢のまま死にたく、おっと、ボコられたくなければ、ね』
『嫌だよー! 勘弁してくれよーごめんよー後生だよー』
プライドもかなぐり捨てたらしいレオニードは駄々っ子の様にヘソ天のまま手足をばたつかせている。
お忘れかも知れないがこの場には息子のパダンパがいるのに、である。
ニンゲンに置き換えるまでもなく、ウチの旦那、まあ破壊神のシヴァなんだが、他者に命乞いをし加えて駄々を捏ねたりしたら優しさが売りのスカンダやガネーシャでも複雑な感情を抱く事は想像に易い。
多分だが四、五百年は口とかきいてくれないんじゃなかろうか? 下手すれば千年越しになるかも知れない、親子関係断絶の危機だ。
しかし、パダンパに特段の変化は見られない、何だったら少し笑顔だったりもする、若しかして慣れているのか?
『早く立ちなさいよっ! 本当に踏み殺す、それかハラワタぶちまけられたいのっ?』
『くっ! 竜王様より頑固だなっ! こうなったらっ!』
『頑張れっ! 親父ーっ!』
やっぱり慣れていたらしい、レイブを見失って戻ってきた息子の応援を受けてレオニードも行動に移した。
具体的には、それ以上の抗弁を諦め、代わりに今までとは比べられない程の大音量で鳴き出したのだ、ニィニィと…… どうやらこれが、こうなったらの正体だったらしい、とても残念だ。
だがこの捨て身の作戦が意外にも効いた様だ。
ペトラは喧しそうに顔を顰めてレオニードから距離を取っている、ギレスラも同様だ。
随分五月蝿い様だがこれで助けて貰えるのだろうか、見てみよう。
『騒々しいわね…… もう良いわ、殺す……』
えっ! ぎゃ、逆効果?
『ニィッ! ニィッ! ニイィーッ! ギッ、ギレスラ君っ!』
『もう良い、ペトラ、苦しめずにしとめてやるのだ』
『ニッ? ニイイイィーィッ!』
残念ながら燃え盛る怒りの火に更なる油を注いだだけな様だ、さようならレオニード。
『一瞬だけよ、すぐ終わるからね♪ 猪突猛進』
『ニッニィヒッヒイィーッ!』
「ははは、充分だろ? もうそれ位で許してやれよ」
『えっ?』
唐突な声と共に、少し離れた藪の中から飛び出して来たのはトビムシに擬態して飛翔中のレイブであった。
凄まじいまでの回転を維持したまま怒り狂うペトラとレオニードの中間に着地した後、その場の地面を抉りながらも言葉を続ける。
「これ以上は止めるんだペトラっ! レオニードの兄貴はパリーグ姉さんの旦那でパダンパのパパ、つまりパダンパパだっ! 俺達の家族、なんだオエェェェッ!」
惜しいっ! もう少しで格好良く決まる所だったのにっ!
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
Copyright(C)2019-KEY-STU
いいなと思ったら応援しよう!
励みになります (*๓´╰╯`๓)♡