【1925話】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~
1925.尻治癒 シリキュア
返答の途中で絶句し黙ってしまったギレスラの横から、竜王グラムランドとパダンパ、地竜のヴァミスが覗き込み、見事に四つに割れた臀部を目にして絶句フォローで固まる。
「ひぃひぃ、俺の尻がぁっ! ひいぃっ! アガガガァッ!」
再び嘆きを再開させたレイブ、彼の尻は本来の縦割れに加え、真一文字に抉られて見事な十文字に割れてしまっていたのである。
中心点は尻の主役である肛門、狙った所でこうも上手く割れる物では無いだろう、レイブ、グラムランド、ギレスラ、観客一同、そしてオーディエンスの皆さん…… 関わる全員が心を一つに出来なければこんな奇跡は実現不可能な筈である。
今後、事ある毎に喧伝して欲しい、あの日、あの時、堕肉の果てでレイブの尻を割ったのは自分だ、と…… 共に成し遂げた偉業を誇る事は恥でも何でもなく、未来に、それこそ我が子や孫達に誇らしく語るべき歴史、なのだ。
さて、新たな方向に尻が割れ、横たわったままで排便が可能そうになったレイブは痛みに打ち震えていた。
常ならアスタロト由来の自己再生力で治されている筈の怪我はそのままだ、コイツも度重なる無茶がたたって魔力不足だったとみえる、なら仕方が無い。
ギレスラの慌てた声が響く。
『こりゃいかんっ! すぐに治療なのだっ! ぺ、ペトラァっ!』
『ジーッ! ジジッーッ!』
恐らくだが死に掛けている、そんな内容を返すテューポーン。
『グゥッ…… そうだっ! パダンパっ、レイブの尻に『治癒』を頼むのだっ! シリキュアなのだっ!』
あの辺りの治療薬にありそうなネーミングだな。
しかし、実際には皆さんの時代では可愛いお友達、犬猫用の肝臓保護薬だったりしちゃう、あっち系のは尻じゃ無くヒプなのだ、これマメな。
憶えてくれないと見当違いの処方に明け暮れる事にも無りかねない…… 非常にデリケートな話なのだ、場所が場所だけにねっ!
発注を受けたパダンパは答える。
『とっくに掛けてるっすよ! だけどあんまり効果が実感出来ないんすよねー、アレっすかね? 臀部って腹部と同じ位代謝が悪いじゃないっすか? そのせいじゃ無いっすか?』
なるほど、確かに臀部は代謝が少ない箇所であるとか無いとか? 聞くよね…… 無論、ナッサー・エル・ソンバティ並みに鍛えている場合は除外される、ムキムキマンは常に新品の細胞で包まれているのである。 ※あくまでも観察者個人の感想に過ぎません
実際レイブの横割れは治り掛けては又裂ける、結着し掛けては再びさばけるを繰り返している様だ、罰かな?
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です。
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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