【1992話】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~
1992.突破口
さてと、流石にそろそろ現状が変化したかな?
あれぇ? うーん…… おっかしいなぁ~? 困ったぞ、こりゃ……
おっと再び失礼した。
しかし…… そうだ、ここで一旦、レイブの後を追ったメンバーの様子を観察してみよう。
えっと、ギレスラの鱗に触れてっと…… どれどれ?
『ではパラトゥンカに来たのは脱皮、その為だと?』
ギレスラの声に答える竜王グラムランドは何故か偉そうな口調だ。
『うむ、魔力を高める為には食べるであろう? 硬くなった鱗をリセットするのは脱皮しかない、んが危険が伴う、であろ? ここパラトゥンカの湯には魔力含有量が多く更に浸かる事で脱皮時の危険をも軽減してくれる、言わばドラゴンにとっての安息所、温泉天国、極楽の湯ってな具合なのだぞ』
『ほー、脱皮が安全とは良い話を聞いたのだ』
『であろ? ほれ、余の鱗、つるつるであろう、ふふふふ♪』
『ルッカの肌は元々つるつるで滑らかだったけどね』
『レオやめんか、客人の前で…… 恥ずかしいでは無いかぁ、後、ゴホンッ、ルッカ?』
『あっ、竜王様だった、すみません……』
『うむ』
駄目だ、有益な話どころか危機感すら抱いていない…… ポンコツ同士の会話だけだ。
このドラゴン二匹と夜虎はここにいる面子ではまともな方、残りは依り代システムで言う馬鹿ばっかりだ、もう、どーしようかな……
『なあミロンにブロル、お前達ってさ、さっき何で駆けつけて来れたんだ?』
「さっき?」
『ほれ、レイブ叔父さんの所にさ』
「ああ、その事か」
『何でだ?』
「何故って、主の尻が四つに割れたんだぞ? 緊急事態じゃないか!」
「我が君の尻を癒すのは配下として当然の務めだろう?」
何だ、この馬鹿丸出しの会話は…… まあ馬鹿状態なのだ、仕方あるまい、にしても観察のし甲斐が無いなこりゃ……
『じゃなくて裏口にいた癖に良く叔父さんの尻の危機が判ったな、って事だよ』
尻の危機……
「ああ、我が君と我々は『存在の絆』で会話可能だからな」
ん?
『ああ、そっか! 俺もガト様やダソス・ダロスの兄貴と会話出来たっけ! アレか』
「うむ」
「我が君の叫びが我等を突き動かしたのだ、割れた尻の元へと誘ったのだ」
お? おおおっ?
『あれ? じゃあレイブ叔父さんに連絡出来るんじゃね? 今どこ、ってか待つように伝えた方が良くね?』
確かに。
「あー、だよな……」
『ん? 何だよ?』
何だよ!
「我が君と繋がらないんだよ、さっきから、さ……」
『は? 何で?』
「うーん、何でだろ?」
「細かな理由は判らないんだがな、通じないんだよ存在の絆が…… まるで我が君がこの世から消えてしまったみたいなんだよ…… な? ミロン?」
「ああ…… そうなんだよ……」
『はあっ? 消えたぁ? 叔父さんがぁっ?』
「「うむ……」」
そうっ、そこっ! 正にそれが大問題っ!
私、観察者が肝心の観察を放置して下らないダベりに時間を費やすと言う愚行を犯した理由がソレなのである! ※下らないかどうかは受け手次第です
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です。
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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