【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1434.セコンズ
再びのフルリバースを始めたレイブから、正確には彼から発せられる剣呑な飛沫から距離を取って清潔を確保したガトが牢獄の外を眺めながら呟きを洩らす。
「それにしてもキリが無いわねコレ…… 次から次へと…… 一体どうなっているのかしら?」
この声に答えたのは氷の格子に近付いて様子を窺っていたミロン、それに隣に並んだブロルの声である。
「こいつら…… 昏睡して倒れたバイコーンから出て来ている様な……」
「本当だ! 痙攣してる体から新しいバイコーンが立ち上がっては昏倒して…… またそこから新しいヤツが再生しているみたいですよ!」
なるほど。
言葉の通り、レイブの倒した残骸から復活したバイコーンは倒れた先から再び肉体を破壊しながら再生し、再び昏倒してはそれらを部品として立ち上がってきている様である。
今の所、無限ループで繰り返している再生と昏倒、ぶっ壊しとリボーンの輪廻は強烈なミードの力で不気味さ以外の実害には至っていないが、果たして……
「ぺトラちゃん、ギレスラ君も、魔力は持ちそうなの? 後、どれ位頑張れそう?」
ガトの声に答える声は揃ってくぐもっている。
『ンガッ、そろそろきつくなって来たのだ』
『アタシも…… そもそも長時間連続使用する感じのスキルじゃないから…… 頭がくらくらして来ちゃった、かも……』
「や、ヤバイじゃないっ! レイブっ、何か考えはあるのっ?」
「ウエェェッ! お、俺? 俺だったら今クルクルしてるけど? はぁはぁ、オエェッ!」
大ピンチだった。
腹案的な心算があるのか無いのか、今しばらくは確認できそうも無いレイブに代わって真剣な顔つきで首を捻り始めたガトは、やや置いてからハッとした表情を浮かべて言葉を発する。
「『結界』のオリジナルがパズスの鉄壁だとすれば、『再生雨』ってのは、そのまんまラマシュトゥの再生雨、なのよね? ラマシュトゥの二つ名って確か…… か、改癒? い、一度受けた攻撃が次回から無効になるって言うあの凶悪で有名な『強靱治癒』っ? それも生き物と無機物を区別無しで一部の部品からだけでも元々以上に上位互換する馬鹿みたいにチートな反則技だとしたら…… ヤバイどころじゃないわよコレッ!」
いつもの陽気さはすっかり影を潜め、ワタワタしているガトにダソス・ダロスの声が掛かる。
『だがガト、既に再生の雨は降り止んで久しいぞ? その恐ろしい技って遅効性なのか?』
この冷静な判断を聞かされたガトは、僅かに平常心を取り戻した感じで考察を再開する。
「言われてみればその通りだわ…… だったら何でコイツ達って復活してんのかしら? さっきレイブがやったみたいな滅茶苦茶な攻撃を受けたら体は勿論、存在の大元、魔核だってバラバラになっている筈なのに……」
キャス・パダンパは几帳面な性格なのか、無駄に細かい部分に突っ込みを入れる。
『ガトさん、モンスターですから魔核じゃなくて魔石ですよ、ですよね?』
「あ、ああ、そうだったわね」
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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