【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1516.喧々諤々
『レイブお兄ちゃん! エバンガやカゲトさんには並大抵の毒じゃ利かないと思うわ! 治癒や解毒持っている筈だからぁ…… やっぱり即死レベルでないとっ! 殺り損ねたら反動で何をしでかすかしれたもんじゃないわっ!』
もう敵どころか害獣扱いじゃん。
「いや殺してどうするんですか、それより今は『馬鹿』になる仕組みと対応策を確り伝える事、もしも既に問題が起っている場合の対処法、これに関しては避難する位しか思いつきませんが、そんな助言を送るしかないのではありませんかね」
おっ、まともな意見! シュカーラか。
「そうね、もうシパイと合流済みだったら相談する様に伝えた方が良いわね、もしまだだったらまともな面々はシパイの元へ逃げるのが一番だと思う、なにしろ中身はバアルですもの、何か考えてくれると思うわ」
うん、そんな所かな。
今迄で一番現実的な解決策じゃないか! ガトとシュカーラがいてくれて本当に良かったよ。
「つまり毒を盛ってからシパイの元で匿って貰う様に伝えれば良いんだよな? その場合カタボラとパリーグ姉さんは? 麻痺毒とかにするのか? やっぱり?」
お前話聞いて無いだろ? 全然つまってもいないしやっぱりの出所に見当もつかないじゃん。
「いえいえ、ですからあちらの状況に合わせた助言をパターン毎に提案する訳ですよ、『馬鹿』状態のメンバーをこちら同様に隔離するですとかね? 判りますよね? 感染とかする訳なんで、でしょ?」
「そうね、それでこっちのアタシやレイブ、ぺトラちゃんやギレスラ君に当たる悪魔入りが今の所シパイ独りきりなんだから、他のメンバーが相談した方が良い、それだけの話じゃないっ?」
『か、カタボラは見殺しにする、と?』
「いやそんな事は言っていませんよね? 話聞いていました?」
『同じ事を繰り返す様だけど、エバンガとカゲトには即効性の毒じゃないと効かないわよ? 絶対よ?』
「だから殺さないんだってばっ! そもそもそんなメッセージ送ったって、はいそうですか、ってならないでしょ? ラマスって娘のスリーマンセルなのよね? エバンガって」
『カゲトは違うわよ、あ! カゲトだけ殺れば良い? の?』
「殺らないわよ? さっきから言っているじゃない!」
『カタボラはまだ若いのだ…… あまりにも不憫ではないかぁ』
『そうよね、カゲトやエバンガだって悪い魔獣じゃないのよ? どうして傷つけなくちゃいけないの?』
「は? 私は言ってないって言ってますよね?」
『言ったの? 言ってないの?』
「言ってないわよ! アンタ等が最初に言ったんじゃない!」
『我は最初からカタボラを助けてやりたいだけなのだが?』
「だからアナタじゃないですよ! ペトラさんが言い始めたんでしたっけ?」
『アタシ? 違うわよ! キャス・パダンパじゃなかったかしら?』
『えぇっ! 俺っすか? 確か毒云々はダソス・ダロスの兄貴でしたよぉ』
『ブフォ? 私が? そうだったかな?』
「んで結局何て伝えれば良いんだ? おいガト、シュカーラ」
「知りませんよっ!」「知らないわっ!」
「何だよ、無責任だなぁ」
『本当なのだ』
『ねっ?』
『キレていては何も決められないぞ』
『そっすねー』
イラっ×2
シュカーラはその場で額に手を当てて座り込み大きな溜息を吐いている、どうやら自分の中の怒りなんかと戦っている様だ。
ガトはプイッと横を向くとスタスタと群れの中へと戻っていってしまった、一度も振り返る事無くだ。
どうやら怒らせてしまったらしいな、無理も無い。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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