【1843話】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1843.微調整
正解に辿り着けずあからさまに狼狽しているレオニードにミロンが囁く様に告げる。
「私を息子さんと間違えて、見た目の美しさを褒め称えたり立派さに恐れ入ったりしていたでしょう? ほら感涙に咽いだりしてっ、伏し拝んだり嬉ション垂らしたりしなくっちゃっ、でしょ?」
『え、そこもやるのかい? それにそこまでしてたっけ、私?』
「あーギレスラ様、コイツ駄目ですっ! 全然やる気無ぇーって感じですもんっ!」
ミロンは親切なプロンプトを無視された事で早々に彼を見限ったらしい、汚物を見る目で絶賛見下し中だ。
座長の地位を託されたギレスラは嗜める様に返す。
『いやいや、そう言って断じるのは早計に過ぎるのだ、皆だって最初は失敗したりしたでは無いか! 誰にでも最初はあるのだぞ? だろう? それにこういったトラブルや即興性なんかも見方を変えれば臨場感と言うかライブ感? そこらに繋がる物なのでは無かろうか? 好きな者、取り分けコアで熱心な支持層にはそれこそが醍醐味、そんな意見があるのも周知の事実なのでは、違うだろうか?』
この一見まともそうな言葉に一同が聞き入り、庇われたっぽいレオニードは何故か俯いてしゅんとしていた。
そもそも観客がいない三文芝居にコアなファンも熱烈なサポーター、ましてやマニアックな愛好者なんて皆無だし必要も無いだろう。
気分だけで沈痛な雰囲気に覆われた場の空気、それを一掃する様に明るい声音が響いた、ペトラの物だ。
『じゃあもう仕方が無いじゃない? いっそ細かい所は飛ばしちゃってさっ、判り易い所から始めるってのはどうかな?』
ギレスラも賢さに定評がある妹の意見を無碍には出来ない。
『ほう、端折ると? 許される事なのだろうか?』
ペトラ即答。
『大丈夫でしょ? さっきやったばっかりだし』
『ふむ、なるほど』
そうだな、そもそも観客不在なんだから車座で飯食いながらダベる位でも良いかも知れないよね。
即席座長のギレスラは前向きに検討を始める。
『確かにAパターンの最初、メインストーリーから分岐した所まで戻るのは些かしつこい…… 冗長だったのかも知れんな…… 良しっ、飛ばそう!』
『そうね、そうしましょ、アンタもソレで良いでしょミロン?』
「まあ仕方無いでしょうね、本当はあの、馬鹿みたいな賛美の言葉と鼻水垂らしながら我が美を褒め称える姿をもう一度見たかったですけどね、良いでしょっ、今回は諦めましょっ」
『ありがと♪』
「流石はミロン、大人だな」
「なんの」
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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