【2267】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~
2267.鬼が出るか蛇が出るか
シュカーラはケロニトキシンでも含んでいそうな真っ青な舌を覗かせながら更に囁く。 ※ケロニトキシンはウミガメ等が生体濃縮したりする猛毒です 即死するので良い子は口にしないでね♪
「そうか…… それかあっちで見た、葬式とかで突然知り合いとして訪ねてくる地方議員、みたいな感じの低支持率な輩、かもな…… まあ良いや、会ってみよう」
そーゆーの相変わらずあるんだな…… あっち、日本って……
「良いんですか?」
「どすこいっ!」
「判りました、あっ、ゴワス」
勇ましく答えたレイブは先程脱ぎ捨てた浴衣を拾って着なおした、少し肌寒かった様だ。
同時にシュカーラは露草に何やら指示、水色の体中に鏤められた無数の眼球が一斉に蠢いてどうやら注目しているらしい、普通に化け物じみている。
浴衣を着込み、ちょっとお洒落な兵児帯を締め直すレイブの横で、全身を真っ赤且つ硬質化させたズィナミが肩を並べる様にしながら話し掛ける。
「さて、鬼が出るか蛇が出るか、油断するんじゃないよレイブ」
「えっ? あ、ああ、そうですね」
レイブは鬼も蛇もいるじゃん、そう思ったが持ち前のとんちを駆使した結果、ことわざ的な慣用表現である事に気が付くに至り、当たり障りのない返事で締め括ったのである、ナイス反射神経。
露草は巨大な体を屈める様にして背を地に近付ける、すかさず撫でるレイブ、流石だ。
少し体液を吸われて軽い貧血の眩暈を感じているレイブの前に件の強者、モンスターの群れを一蹴したらしい謎の存在が姿を落とした。
落とした? 現したじゃなくてか?
そんな疑問は受け付けない! 打ち間違いとかでも全然無い、掛け値無しに落ちたからなのである。
は? 落ちた? ってどこに?
だからレイブの前だって! 大体鼻先二ミリ位の所に垂直落下して来たのである。
お? おう、そうなのか……
そうっ!
もう、判ったよ……
頬の産毛や鼻毛がブワっとする位の至近距離での落下にも、我等がレイブは瞬き一つしないで泰然自若、不動の境地のままである、うーん、貫禄すら感じる。
落ちて来た、ってか降りてきたのは全身鎧の重厚な戦士? っぽい奴である。
因みに着地点の地面は一メートル位沈下している、結構重そうだな。
「ほう、瞬きすらせぬとは、な」
鎧が喋った! 更に因めば鎧や冑、手足の武具も揃えた様に鋼っぽい厚重ねで、着色済みなのか薄っすらとしたオレンジ色に輝いている。
未だ冑のバイザー辺りを睨む様に凝視したまま、微動すらしていないレイブに代わり、横に並んでいたズィナミが叫ぶ。
「ジャルダンっ? あんたなのぉっ?」
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です。
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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