【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1497.リピート
「ず、髄に、し、身体、き、強化、を…… い、急がねばぁ、お、お、ぉぉ」
臨死でありながら生への執着を見せるレイブのガッツが功を奏したのか、見る間に血色が戻り呼吸が安定して行くではないか。
恐らく本人の言葉通り、骨髄内部を身体強化する事で造血を最大限まで高めたのではなかろうか?
中々の化け物ぶり、流石である。
「はぁはぁ、だ、誰か、み、水を…… さ、寒い」
凄まじい回復を見せたかに見えたレイブに何が起きたのか。
見た目には、皮膚や唇の急激な乾燥と弾力低下、高速で不規則に動き続ける眼球、全身を波打たせるほどの激し過ぎる痙攣……
本人の言葉も鑑みると、多分、脱水症状(極端)では無いかと類推される、きっとそうだろう。
あれか? 髄をフル稼働して血液を増産したはいいが体内の水分が足りなくなったとかそーゆー?
とすればだ。
急激な脱水状態はその先に失血に似た症状を招く結果となる訳で……
うん! もう一度血が足りない所からやり直しだな!
こいつは千日手かな?
そう私、観察者が諦め掛けた時、不意に本来の堂々巡りには有り得ない突破口が開かれる。
『キュッキュー!』
水色の方のランプリー、露草が一声鳴くと、直後にレイブがガバッと立ち上がったではないか。
なんとなくブヨって見えるし腹なんかはあからさまにタップンタップンしている。
まるで長い間溺れていた人のご遺体みたいな感じ、ドザエモン風味が増していると言えば伝わるだろうか?
ニアドゥラウニングと化したレイブはゲポゲポしながら言う。
「さ、サンキュ、はあはあ、ゲップ、た、助かったぜ、はあはあ、ゲポ」
『キュー♪』
ん、何だ?
言葉から察するに露草が何かやってレイブの命が助かったのだろうか?
例えばレイブの体内に直接水分を送って脱水症状から救い出したとか、かな?
しかし、この二匹のランプリーには何のスキルも与えられていなかった筈だが…… はて?
そんな事は与り知らん、そう言わんばかりに復活したてのレイブは二匹のランプリーに歩み寄って行く。
『レイブっ! 危ないぞっ! こいつ等お前を餌だと――――』
ギレスラは珍しくマトモだな、そりゃそうか、たった今、一人きりの兄が死に掛けていたからな。
「もう大丈夫だよ、それにこいつ等は俺達との接し方が判んなかっただけだろ、多分」
そう言いながらギレスラの横を通り過ぎるレイブ。
多分って、そんな希望的なお人よしの予測だけで化け物に近付いて行けるクソ度胸だけは子供の頃から規格外である。
いや、クソ度胸と言うよりも、キャパ? なのかな?
許容範囲ではなく受け入れ可能な度量と言うか、懐の深さや広さ的なヤツの方である。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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