【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1667.神雷
『まだまだだぁーっ!』
完全にキャラクターを崩壊させた元メイド、現化け物は、胸の穴から零れた体液で汚れ、辛うじてそれとギリッギリ判るエプロンから再び何かを取り出した。
先程のアディン君の指と酷似した物が六本、状況的に多分残りの侍女五人とフットマン一人の遺物、いや遺骸なのだろう、予備かな?
今度は一気に六本、まとめて口に放り込んだイザベラはニヤリの絶頂、満面の笑みを浮かべて顎を落とした。
そう、今度は飲み込む事すら叶わずに含んだ口の下、いや、顔半分が鎔けて流れ出したのだ。
『あぅあぅあうぅー』
最早はっきり化け物なイザベラは唸る、うん、気持ち悪い。
物静かなだけでなく、丁寧な対応を心掛けているらしいハスドルバルは化け物の肩に手を置いて親切にも優しい声を掛ける。
「ほら、もう無理しちゃいかんよ…… 判る? うん、あっ、そっか! 答えられないのか…… うんうんそうだね~、大丈夫だよ~、大丈夫、大丈夫だよ~♪」
『ヴルルルゥ~ッ! グルグルヴルゥ~ッ!』
たった一度の短いやりとりの間にもイザベラの肉体は崩壊し続けている、指が触れてもいない足や腰、側頭部からも皮膚や肉が崩れ出しているのだ。
「聖女の神器の様にはいかん、少し痛むだろうが許してくれよ」
『ヴル?』
「『神雷』」
『ヴギャッ!』
イザベラの肩に置かれたハスドルバルの手から発せられた赤い電光は、瞬く間に彼女の全身を包み込みそれと同時に発火して燃え上がらせる。
すぐ後ろでカーミラが驚愕に目を剥き出す間にイザベラはあっさり燃え尽きてしまい、彼女がいた場所には赤い石、小さな魔核が残されているだけであった、数は全部で八つ、どうやらイザベラと彼女の仲間の指から焼け残ったと見える。
「やはり魔核持ちであったか…… 長い生を鍛錬に費やし自ら知らぬ内に悪魔にまで昇華していたのだな、流石はダキア…… これがルキフェル様の信望者、か…… さて」
ハスドルバルはどこか感心した様に転がった魔核に落としていた視線を上げた、その先にはあからさまにギクリとしているカーミラの顔だ、因みにまだ長いすに横たわったままである、中々ず太い神経じゃないか。
しかし注意深く見れば堂々と横たわりながらも全身がガタガタと震え、整った顔面も幾分引き攣っている事が伺える、歳相応にビビッているらしい、まあ、そりゃそうか。
考えてみればイザベラや残りの従者もレッサーデーモンクラスだろうし、カーミラ自身はそこにすら至れない妖魔や妖怪レベル、モンスターなのに対してハスドルバルは紛い無きヘルヘイムの大幹部、魔王種でアークデーモンの大物悪魔なのだ、文字通り格が違うのだ、普通はビビら無い方がおかしいのである。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
Copyright(C)2019-KEY-STU
いいなと思ったら応援しよう!
励みになります (*๓´╰╯`๓)♡