【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1317.赤い少女
『えっとぉ、あの、ハタンガ、ですか? 私もご一緒したいんですけどぉ……』
「は? アンタが? 何で?」
こいつの口のきき方は…… ちきしょうっ、レレレと野うさぎに守られてるからって調子に乗りやがって! ああ、あと空にいやがるクネクネもいたっけな……
まあ、私も齢二百年を数えすっかり大人だ、こんな小娘、相手にするのも馬鹿馬鹿しいだろう。
無論、やる気になれば、なりさえすれば瞬殺だがな、ふふふふ。
ここは分別がある私が譲ってやるとしよう。
『何でって、私もここの王ですから、女王様にご挨拶とかして置きたい、なんて考えたんですよ、ほら、ご近所付き合いとか大切でしょ? 私みたいなもんでもそれ位の自覚はある訳ですよ、一応、ここの森の王、森王な訳ですし、ね?』
「えっ! 森王? アンタって森王だったの?」
なんだ? 何気なく口から滑り出た言葉に食い付きやがって? 注目すべきはそこじゃなくて私の過度に謙ってやっている箇所じゃないか! ふぅ~、案の定この小娘はおつむの具合がよろしくないらしいな…… 可哀想に。
『ええ、まあこの森の王ですからね、森王で間違い無いと思いますよ』
ピクッ! クネクネッ! カキンッ! ガシャガシャッ!
私の言葉を聞いたデコボコポンコツカルテットに剣呑な空気が漂った。
にしても、後半の音はニンゲンや魔獣、竜が発するのに相応な物じゃないだろ?
今は竜まで高度を下げて顔を寄せ、何やらコソコソ相談を始めている。
しかし見れば見るほどヘンテコな奴等だな? 流行ってんのかな?
そんな風に私が考えていると、相談が纏まったのか金属鎧のレがこちらに話し掛けて来た。
「確認するがお前が『森王』なんだな?」
そう言ってるじゃねーか!
『はい、その通りですね、えへへ』
「ふむ、ではここがクルン=ウラフの森で間違い無いと」
『いえ、ここらだったらシセンですよ』
「しせん?」
『ええ、シセンの森ですけど何か?』
「…………少し待て」
ピクピクッ! クネクネクネリッ! カキッカキカキッ! ガッシャガッシャッ!
騒々しい相談が再開された。
それにしても野うさぎはピクピクしているだけじゃないか?
若しかして誰も話していない訳じゃあ無いよな?
私の懸念は直後に吹っ飛ばされた、赤い小娘の声によってである。
「えー、じゃあコイツってバッタモンて事じゃーん!」
うん、それは小声で言えよ、デリカシーもねーなコイツ。
うぉっ、野うさぎが無感情な目でこっちを見てやがる、おっかねー。
おっ、まだまともそうなレが話し掛ける様だぞ。
「クルン=ウラフでは無いのだな?」
だからそう言ってるじゃねーかよ。
『はい、シセンですよ』
「ふむ、どうやら道を間違えていたようだ」
その道は旅程の事かな? それとも人生の選択的な意味でかな?
『そうなんですね、さぞやお困りでしょう』
『やはり南に来過ぎてしまったんですよ、ズィナミ、貴女が暖い所が良いなんて我が儘ばかり言ったからです』
うわっ、このウネウネ喋れんのかよっ? びっくりした!
「アタシ? エンペラだって反対しなかったじゃ無いのぉ!」
『反対しましたよ! いつも通り、貴女が聞いていなかっただけですよ!』
「えーっ?」
ここだっ!
『まあまあ、お仲間同士、喧嘩は良くないですよ、私がお力になりましょう』
『ほう』
「良いわね、力を貸しなさい!」
くっ、この小娘……
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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