【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1401.話のプライオリティ
ペトラは黒熊の里長に視線を移して素早く追加の問いを投げ掛ける。
『バケツの中のザリガニ、キラーピンサーは? そっちも復活したのかしら?』
黒熊獣人は即座に返す。
「いえ、ソイツ等は私が握り潰したらそれっきり蘇りはしませんでした、尤もそれまでの間に私の妹が……」
生まれのせいか家族的な物、とりわけ弟や妹に対して人一倍思い入れが強いレイブが真剣な声を発する。
「妹さんが…… そうなのか……」
黒熊里長は真剣な顔で頷き、横に立っていた幹部の一人、どこか面影に似通った所の有る女黒熊の手を掴んでこちらに見せながら答える。
「ええ、ご覧下さい、今でも消えないハサミの跡がこんなにはっきりと…… ちきしょうザリガニめ、可哀想に……」
「ああ大変だな、さてペトラ、閑話休題、大事な話に戻ろうか」
「「なっ?」」
「うるさいぞ黒熊、ここからは真面目な話なんだ」
恐らく真面目に話していたのだろう、黒熊の兄は口惜しそうに俯く妹の肩を抱いて慰めていた。
一方、スリーマンセルの次男ポジションは賢い妹に自前の推測を確認だ。
『カリブーのニックとダソス・ダロスの共通点…… 山頂の神殿から離れた事なのではないか? ニックは爆死、こっちはお前が運び出しただろう?』
『うーん、それらしい仕組みや魔方陣みたいなのは無かったと思うんだけどぉ…… それに『森王』が離れたら死んだモンスターが生き返って里を襲う仕組みでしょ、そんな物作るとは思えないわよ! 何の為に? でしょ?』
『確かにな』
再び口を噤んで首を傾げる弟妹に代わって、頭の出来は兎も角、詐術と屁理屈、それに行動力だけは飛び抜けているお兄ちゃんが素早く動く。
「んじゃコレだろ! おいガト! もう一度確り読んでみてくれよ!」
言いながら例の大きな金属板三枚を抱えてガトに歩み寄った。
早速一枚目の金属板、『結界』の効果が刻み込まれた物を受け取りながらガトは戸惑った様に言う。
「うん、でもコレ、大まかな効果以外は書いてないのよね…… アタシも中身のサタンも魔方陣自体には詳しくないしぃ……」
「そこはソレ、一つ努力ってヤツで何とかしてくれよ」
いや努力って……
相変わらずの脳筋っぽい無茶ぶりにも、ガトは期待に答えようとして、金属板をじっくり確認し始めるのである、頑張り屋だ。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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