【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1411.ドラゴンの標的
黙り込んだ一同をキョトンとした顔で見回しているキャス・パダンパには、どうやら自分が何故呆れられているのか見当も付いていない様だ。
そんな変な空気の中、精神的に一番大人なダソス・ダロスが呟いたのは話の本質についてである。
『それにしても愚か過ぎるじゃないか? 対地球って…… 幾らなんでも…… ねぇ?』
ペトラが答える。
『只の自殺よね、馬鹿だわ』
ギレスラは少しだけフォローだ。
『『魅了』ってスキルでおかしくなっているらしいぞ? でなきゃドラゴンがそんな選択をする事は無い! 筈なのだが……』
ガトは辛辣だ。
「でもこのままじゃハタンガの魔力溜りに突っ込んでいくんでしょ? それで全滅するのよ? 絵面的には馬鹿そのものだわ」
キャス・パダンパはケロっとした顔で続く。
『まあ相手は邪竜一頭とニンゲン型のモンスター一匹だけですからね、全滅するような事は無いんじゃないかなー多分?』
全員がバッと音がしそうな勢いで斑顔を見る。
『な、何ですか? 俺、変なこと言いました?』
レイブが代表して聞く、と言うか問い質す。
「いるのか? 相手? ドラゴンとニンゲン?」
『邪竜とモンスターですってば! 竜には被害は出ていないんですけどね、俺たち魔獣の仲間には結構やられた奴がいたりするんですよねー』
「そうなのか? そんなのがいるなんて初めて聞いたんだが……」
「あー聞かれてないっすからね、それが何か?」
ここに来て例の論法か…… こいつは育てるのに時間が掛かるヤツだが……
レイブは教育よりも情報の収集に重きを置く事にしたらしい。
「それで、たった二匹に竜が全員って、そいつ等どんな化け物だって言うんだよ?」
この問いにパダンパは両の目を閉じ片耳から頬の辺りを前肢で撫でながら答える、こうしているとまんまデカイ猫だ。
『俺も直接見た事は無いんですけどね、何でも真紅の邪竜だったらしいですよ』
ギレスラが瞬で反応。
『何だとっ!』
『ああ、違いますよ! ギレスラ叔父さんみたいな赤じゃなくて紅です紅、まあ全身紅ってのもめずらしいんでしょ? 竜種だと』
『れ、レイブお兄ちゃん!』
ペトラの困惑した声を聞いたレイブはいつに無く静かな口調で問いを重ねる。
「ニンゲンの方は? そっちは何か特徴を聞いていないのか?」
『ああ、そっちだったら叔父さんやガトさんみたいな黒い服を着ていたそうですね、何でも滅茶苦茶戦闘力が高いモンスターだったそうでして…… そうだ! 確か見たやつが言っていましたね、隻眼だったそうですよ!』
「何」
「ですから片目だったんですって! 左目だけだったそうです!」
「え……」
『レイブ!』
『レイブお兄ちゃん、そ、それって……』
「まさか、な」
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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