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【1809話】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

あらすじ・目次 


第三部 六章

リベルタドーレス ~解放者たち~

1809.熱き卓越者


 キョトンとするレオニードの返事を待たずに卓越者、レイブは言葉を続ける。

およそ首より上、とりわけ頭部に気を巡らす事は一般に困難とされている、それは試行者自身が無意識の内に頭を神聖且つ不可侵な部分、つまり自分自身の精神が宿る場所と認識している、いや、曲解している事が起因となっている場合がほとんどなのだ…… しかしっ、それは大いなる過ちの入り口にして最大の難関、自己理解への最も高い障壁なんだよ…… 実際、生き物の自我なんて物は一つ所に集約されている訳では無いんだよ? 普通に考えれば瞭然りょうぜん至極な当たり前なんだけどさっ、抹消のほんの一細胞であっても全く同価値、体を構成する必要不可欠な部位であり、当然だけど思いも心も同じ遺伝子、DNAの設計に準じてそれぞれの役目を担っている訳だろ? まあ、全身の指示者、意識とは違って命令権者でこそ無いけどさ、その分、自分が負うべき責任や役目に対してはより真摯である事が求められる立場を発生して以来続けている、所謂いわゆる、真面目で信頼度がメッチャ高い奴等な訳だよ! 縁の下の力持ち? 的なね…… 決して表に出る事は無くてもさ、必要不可欠な役目を全うする、して当たり前とか思われている末端の奴等だからこそ、本体である俺やレオニードの兄貴のピンチには信用しか出来ない救世主に成り得る訳だよ! 判る? 判るよね、生きているんだからさ! んでぇっ! グルグルさせる魔力ってーのは『生命』、命な訳じゃん? 全身に散ってそれを全力で全うしようとしている肉体を構成している全細胞や、頭部に集約され一部の四肢で反復記憶を有する事で主の如く肉体を支配している記憶細胞、その間を流れ続け燃やし続ける、言わば魂の伝達者、『存在』その物である生命力は個を越えてその存在を残すのさっ! ニンゲン的に言えば内気孔? だったかな? そして外気を取り込み内なる生命力と化す頼もしい初期装備機能、それを『気』と言うんだよ! これはさっきの『生命力』と同義で語られる事がほとんどなんだけどさっ、言うまでも無くこの弱肉強食、多種多様な環境毎に分派して行った生物種が互いに補い合う為の手段にも直結しているんだよ! その『気』は捕食と言う手段だけに留まらず、自らの身を削り、痛み、抉り出して相手に与える手段、言うなれば無己の奉仕を形としたのがギレスラやペトラ、ミロブロにテューポーン、それに兄貴の息子が行った行為に他ならないんだっ! そんな覚悟で送り込まれた『気』を、どうか…… どうかっ! むべき物だなんて断じないでくれないかっ? そんなの余りにも…… 余りにも悲し過ぎるじゃないかっ! アイツ等はレオニードの兄貴が憎かった訳じゃない、いいや、むしろ自分の命を投げ打ってでも助けたい、そう考えていた筈だろ? そんな思いで送り込まれた『気』をどうか忌まわしい汚物みたいに断じないでくれよ…… いいや、断じる事はこの俺、レイブが許す訳には行かないんだ…… だからっ、あいつ等の全部の全部、そして俺自身の為にももう一丁頑張って頭に『気』を送り込んでくれよっ! 勇気を出してっ! 恐れないでっ! 自分を信じてっ! グルグルってそーゆー物なんだよっ! 『気』は源より発して天頂に至り、溢気いっきを持って五臓六腑、四肢を巡りてその障りを逸す、だよ! 判るだろぉっ?」

 ふむ、全く判らん、何言ってんだコイツ。 ※ほぼ魔神カーリー談
 レオニードも同じ感じだ、まあ、そりゃそうだろ、故に聞いちゃうのである。

『ん? 何? もう一回ぃ、言ってくれない? 出来ればもう少し判り易くぅ――――』

「ならば吠えよっ! グルグルーッ! はいっ!」

『え? あ、ああ、グルグルーッ!』



お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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