【2224話】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~
2224.無秩序
「ちょっとぉ! ダソス・ダロスに酷い事しないでよっ!」
『ガト……』
「ん? 何だ大女! デカいだけのデクは黙っていてくれ! これは僕とダダ坊の間の話なんだからなっ! なっ? ダダ坊っ!」
『ええー、川は嫌なんだが……』
「ほらっ!」
「え? 僕も嫌だったよ? でも飲んだよ、レナのお水! しこたまっ! あの時、ガチで死に掛けたんだからダダ坊だって死に掛けなきゃっ! 一回は一回だろ? 何だ? 最近はフェアの意味が違うってのかい?」
最近とかじゃなくて誤解が元なんだってば…… ちゃんと一回話し合えよ、全く……
そんな私、観察者みたいな常識持ちはこの場にはいやしない、それぞれが自分中心で言いたい事を言うだけだ、正に混沌に混沌を重ねるタレント揃いなのだ。
更年期障害気味なのかシエル女史がヒステリックに叫ぶ。
「ちょっとっ! アタシ達が囮って何よっ! 見殺し? 絶っ対イヤよっ?」
ペジオは落ち着いた物だ、対象毎にコロコロ出来るこの胆力、これは結構凄いぞ。
「何でだよ? さっきのじゃれあいみたいにふざけて無いでさっ、ちょっと本気を出せばあんな雑魚共なんてお前等だったら余裕だろ?」
地面から顔を出した双子のデスマンが口々に言い返す。
『お前っ! どこに目をつけているんだ! ズタボロだっただろうが!』
『そうだぞっ! こっちはまだ本調子じゃないんだからなっ!』
「ほお…… 偉そうにふんぞり返ってばかりいたハタンガのお歴々の言葉とは俄かに信じられない弱気じゃないかぁ! あははは♪ で、何で? どうして本調子じゃ無いんだよ?」
誘導尋問っぽい言葉にまんまと返すのはシエル女史である。
「それはほら、あたし達って皆アスタロトから悪魔を憑依させられてまだ日が浅いのよ! 力が万全じゃない、所謂、馬鹿状態なんだからっ!」
「ほおう、皆、ね……」
なるほどね、あの考え無しの粗製乱造(しかも詠唱すら省略)、そのツケがここまで尾を引いていた訳か。
つまる所、学院が誇る偉い奴部隊は馬鹿状態のせいで従前の力すら出し得なかった、と…… 駄目じゃんアスタロトったら、まあ魔力過多にだけは対応可能なんだろうが弱くなるとか、なんともかんとも……
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です。
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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