【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1742.リスタート
さて、こんな感じで甚だざっくりとした切り口ではあるが、端折り過ぎなガトの代わりに実行した観察にお付き合い頂いた訳だが、ヴァンパイア達の生い立ち、バアルの力、カイムの謎めいた存在感、そしてサタナキアの気持ち良い位のダメっぷりについて、一定の理解を感じて頂けたのでは無かろうか?
では、観察の時間軸を元の場所に戻す事としよう。
「ミロンもブロルもさっ、個人的な疑問や興味はさっ、一旦置いておこうぜっ、ほら、話が進まないじゃんかっ」
十代後半、そこそこ鍛えているらしい筋肉質で黒いローブに身を包んだ若者が言う。
…………誰だっけ、コイツ?
「レイブの言う通りなのだ、自己中心的な考えは控えなければなっ!」
あっレイブっ! そうだ、コレ、レイブだったじゃん!
「サポートサンキュ、ギレスラ♪」
「なんの」
そうだった、このデカイ蜥蜴はギレスラ、確かドラゴンだった筈。
で、こっちの大豚が、
「ねえペトラちゃん、私どうしようかな?」
「そうねぇ、ガトちゃんはどうしたいの?」
オッケー、大体の名前を思い出せたぜ! 後は脇役の皆さん、そんな感じだったよね♪
にしても、こんな風に本来の観察を失念してしまう位の濃度と物語性、これらをごっそり端折ったガトの迂闊さを再確認して頂けたのでは無いだろうか? 困ったガトである、異論は認めない、ってか認めたくない。
「アタシ? アタシはまあ…… あのバンパイア達の誤解を解いてぇ、その上で怒られないのが一番の理想? かなぁ…… 難しいとは判っているんだけどねぇ…… うんっ、過去の事、ましてや自分自身でも無いサタナキアのせいで責められたくは無いわねっ! 真っ平ゴメンよっ! その為だったらアイツ等が死んでも一切構わないわね!」
中身のせいだろうか、相変わらずのクズっぷりを如何なく発揮してしまうガト、素直な性格がキラリと輝く良い娘だ。
人間失格な幼馴染にレイブが声を掛ける。
「それほど嫌がるからには余程の因縁があるんだろう? 一体お前とアイツ等の間に何があったって言うんだよ?」
だよな…… 普通その質問はもう少し前、ガトが説明をさっさと打ち切っていきなり解決策を聞き始めたタイミングで問うべきなんだがね…… ほらあっちの猫と犬、ミロンとブロルだったっけか? アイツ等が試みていたじゃんか。
「あ、そっか! じゃあ、あの子達との馴れ初めから話さなくっちゃ判らないわよね! 実は錫のお人形だったカーミラって元々は山間の小領主、ダキア人の娘だったみたいでね」
「ふむふむ、それで?」
話すのかよっ!
ちっ、仕方無い…… 話しが一段落した辺りまで飛ばす事としよう。
流石に同じ件をもう一度聞かされて平気なオーディエンスの方はいないだろうしな。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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