【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1595.シュカーラ参戦
坑道の暗がりで必死に説明を試みていたヴラドの全身は、いつの間にか背後に忍び寄っていた人物によって拘束されてしまった。
肩越しに赤い舌をチラチラしているシュカーラは拘束を強めるべく両手に持った片手持ちの鎌、シックルをヴラドの喉元と何故か左手首に当てている。
「ちゃんシュカ! こいつがギレスラちんをっ!」
いや、正確にはソレ自傷に近いのだが……
「ええ、見れば判りますとも、さて蛮行の理由を話して頂きましょうか、それとも体に聞いて欲しいのですか?」
うん、見た感じと状況的にはそうなんだけど……
「そ、それはギレスラ様が勝手にあちこちぶつかった結果で――――」
「んな馬鹿いるわけないっしょっ!」
「同感ですね」
どうやらギレスラはシュカーラとハンペラの理解の埒外だったようだ。
「わ、我輩は憂慮して追い掛けて来ただけなのですよ、えっと、何故です?」
「はて、何がです?」
「あの、鎌の位置が……」
なるほど。
ヴラドの話を聞きながら、シュカーラが両手にそれぞれ持った鎌が少しづつ刃を当てる位置を変え続けている。
最初は喉元と左手首だったが今は右肩と左脇腹辺りにまで移動しているのだ。
シュカーラは両手を動かし続けながら答える。
「ああ、私には便利な特技がありましてね、生き物の熱源や生命力の集まった場所、モンスターなんかでは魔石。貴方なら魔核ですね、その位置が判るのですよ、ピット器官と言いましてね、急所なのでしょう、ここ」
「くっ、ヴァルーシアン、ですか」
「失礼な、私はニンゲンですよ、少しヘビに似ているだけです」
「ちゃんシュカ、そいつ日光に当たるとHIGHんなっちゃうんだって!」
「HIGH? 灰ですか?」
「んーパキってキマってラリるんじゃなくて? アゲノリホイとか言ってたしぃ」
それ言ったのお前だよ。
「ふむ、なるほど…… ヴァンパイアですか、ああ、坑道に蝙蝠、納得です」
「わ、判ったら離しなさい、我輩は魔神バアル様の配下、貴方達の敵ではありません! 取り敢えず鎌だけでも離しなさい…… 実は苦手なんですよ、ソレ」
確かに吸血鬼やアンデッド除けで鎌を棺や墓穴に入れたりするからね。
シュカーラは少し首を傾げて質問を続ける。
「その前に答えて貰いましょう、ウチの豚と馬鹿…… もとい、残りの師匠はどうしたんです? まさか、殺した、とかですか?」
「何でそうなるんですっ! 豚と馬鹿だったらもうすぐここに来ますよっ!」
「酷い言い様ですね」
「貴方が言ったんでしょう? もうっ…… 兎に角、レイブ様とペトラ様なら直、来ますってば……」
「様付けも何か一周回ってディスって聞こえるんだけど!」
「確かに言われてみればぁ」
「もう良いです……」
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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