【1796話】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1796.残された謎
まあ、元アリスで記憶力も良いペトラの説明のお蔭で色んな謎が解明した。
体型的に考え無しに見えるコユキであっても、実は割と深慮遠謀、お勉強だけは出来た事を思い出せる事実である。
自分が消滅した後、単純に残る身内の行く末を慮った訳では無くて、それなりに意味のある使命を与えてやるべき事を言付けて置いたらしい事が窺える話だ。
しかし…… ハタンガを任された面々はこの数千年を経た世界でも最大勢力だからまだ判る、だがこっち、極東のカムチャッカ、竜王を中心に塗炭の苦しみを耐え続けた奴等にはどんな意味が? まさか気分だけで命令したとか、か? 充分あり得るのがあのデブである…… 何でだ? リョウコの事が嫌いだったとか、そーゆー?
だったら酷過ぎる話じゃないか、救いが無いにも程があるだろう? そこ等辺の憤りはレイブも聞かずには居られなかったようだ、ほっ。
「んでそのガッツに期待して残したオニギリ達ってさ、何の為に残ったんだ」
そう、それそれ。
『さあ、何だったのかしらね?』
えっ!
『き、聞いてない、ってか伝えられていないのか?』
『うん、だってアタシはハタンガだもん! 知らないわよ、興味も無かったし…… あ、でもアレなんじゃない? こっち育ちのレオ兄さんやパダンパなら知っているんじゃないのかな』
揃って振り返るレイブとギレスラには嘘無さそうに首を左右に振り続ける夜虎とタイゴンの姿が映った、こいつ等が想像以上の小物で無い限り、ここいらの魔獣にはそこら辺は伝えられてはいないらしい、ぬぅ残念至極。
本来であれば、生の終着たる死の蔓延る世界、冥府とか言われちゃっているこの極東の極寒地獄に辿り着いた生者に降り掛かった苦難は想像を絶する物であっただろう、兎に角寒いしな…… まあネコっぽい親子には生まれ故郷な訳なんだが?
実際にここを拠点としたリョウコにしても、無茶な命令をしたコユキにしても、それなりの理由はあったと思う、いや、思いたいっ…… あってくれぃっ!
見渡す限りの岩と荒地、こんな所で最期を迎えた友の会が哀れでならない、グスンッ。
私、観察者が昔馴染みの顔ぶれが被ったであろう苦しみに胸が締め付けられる様な思いを感じていると、場の重たいムードに耐え切れなかったのかレイブが話題を切り替えてくれる。
「遥か昔の出来事だもんなー、それこそ長生きな悪魔とかじゃ無きゃ知り様が無い、仕方ないよな…… でもさ、今はペトラもいるし『回復』が使えるから良いじゃん! それより予防だよ、グルグル覚えとこうぜ、レオニード兄貴! 便利だからさっ」
『ジジジッ』
当時から生き続けてはいるが、コミュニケーションに難しか無いバッタへの期待値はゼロらしい。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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