【2153話】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~
2153.ウラジオストク
ペトラの誘引で、漸く馬鹿なパダンパは大事な事を話し始めた。
それによると竜王の里を出た後、ガトをリーダーとする獣人達は、坑道付近でマナナンガル(下半身)を鹵獲し終えるとそこから真っ直ぐウラジオストクへ南下して行ったらしい。
道案内はこの辺りで生まれ育ったダソス・ダロスが先頭に立って仲間達を導いていたそうだ、そう言やあいつこの辺出身だったな。
迷う事無く辿り着いたウラジオストクは海に突き出た要塞だったという。
入り江の中心に聳え立つ立派な建造物はどこか神聖なムードを漂わせていたそうだが、そこに至る一本橋の上には大きな文字が書かれた看板が立っていたらしい。
近付いてそれを読んだガトの顔色はみるみる間に青褪めてしまったそうだ。
そこには、
『これより先、ペジオ生物研究所につき、無用の立ち入りを禁ず! 特にダソス・ダロスの縁者、殺す!』
と達筆で記されていたというのだ。
『え、名指し?』
『そうなんすよ』
『むう、それからどうしたのだ、続けてくれ』
『うっす』
戸惑いを隠せない仲間達にダソス・ダロスは語ったそうだ、これ多分ピョン壁ウサギだと思う、神殿に住んでるって昔聞いたし、なにより同じ名前だし、と……
元パーティーメンバーで生死を共にした仲、なのに何故? 何か誤解でもあるんじゃない? 実は嫌われていたとか? そうかなぁ…… 盗み食いとかしたんしょ? いや、そうかなぁ? 仲違いとか大体食べ物じゃんね? じゃあそうかも…… で、どうしよっか? うーん、アイツって怒ると恐いからなぁ…… じゃアァシが行くわ! えっ、大丈夫かな? だってアァシ関係ないじゃん、モーマンタイっしょ?
そんなやりとりを経ておサルのウータン共が向かったそうだ、やはり毛が三本足りないのだろう。
遠目で見守っているとギャルズは無事橋を渡りきり、大きな門の前で何やら叫んでいたらしい。
暫らくすると扉が開き、中から出て来た茶色の閃光が輝くと同時に、おサル共は一匹残らず飛んで戻って来たのだという。
『は? 待つのだパダンパ! 一瞬で全猿、いやウータンギャルズ全員が吹っ飛ばされた、とでもいうのか?』
『そうなんすよ! あ、いや、全員では無いっすね…… ハンペラだけは途中で着地に成功して――――』
『おお! 流石はウータンのリーダーなのだ、それで? 反撃でもしたのか?』
『いえ、閃光に追われて猛ダッシュで逃げて来たんすよ』
駄目じゃん。
『それでどうなったの? 続けて頂戴』
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です。
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
いいなと思ったら応援しよう!
励みになります (*๓´╰╯`๓)♡