【2071話】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~
2071.センス
「ガト様と一緒にいるダソス・ダロス様に聞けばもっと詳しく判ると思いますよ? なにせ元パーティーメンバーだし」
『うおおぉぉーっ! キタコレっ! んでそのペだかパだかゆー、鎧? それって男? 女?』
「えっとぉ…… 男じゃないすっか? 聞いた感じですけどぉ…… あとレ若しくはラですね」
『っシャアァーっ! 男ねっ! んじゃ良い感じの女でもとり殺すかっ? だなっ! あーっ、どこにいるんだよっ? 良い女ぁーっ!』
悪魔ってより悪霊っぽい、なんかもう必死過ぎだよ。
『では行きます、こうしてはいられないので』
ジュワァー
大騒ぎしていたサルガタナスの水溜りは瞬時に消えた、脈絡も何もあった物じゃない、激情と恋愛に生きるパッションのムスペルらしい挙動だ、羨ましい位蒙昧で迷妄だ、きっと楽なんだろうな。
置き去りにされたミロブロは呆気にとられたままで言葉を交わす。
「なんか物凄いなムスペル…… な? ミロン! ん? ミロン?」
「……なあ、ブロル、俺、悪くないよな? 色々言われたんだけどさ?」
「と、当然だよ! アイツが勝手に来て勝手に帰ったんじゃん! 結局何もしてくれなかったしなっ!」
「そっか、そーだよな? アイツのが悪いよな?」
「最悪だよ! なんか湿気っぽかったし! ビショビショして気持ち悪かったよ、アイツっ!」
「だよな? エヘヘ♪」
「もう来るなっ! だよっ♪」
「アハハ♪ ブスだったよな♪」
「ナハハ♪ ドブスだったよ♪」
笑顔を交わすミロブロ、付き合いの長い二人らしいやり取りに和んだ空気は一瞬で切り裂かれる。
『もしもしアタシだけど、聞こえる?』
切り裂かれた空気に緊張が走る。
「は、はいっ、ミロンでっす!」
「ぶ、ブロルでございます! 麗しの方、如何致しましたかっ?」
『ううん、何と無く不穏な気配を感じただけなんだけどね……』
「っ!」
「ふ、不穏ですか? な、何でしょうね?」
こーゆー所! 感覚重視で気ままに生きてる癖に周囲から恐れられて上位者として君臨出来る奴にしばしば見られる特徴、変に勘が良くて妙に言い当てたりする特殊能力があったりするんだよね。
『思い当たらないならまあ良いわ! てっきりアタシの事、悪し様に罵っているのかと思っちゃったものだからぁ、きゃはは、ゴメンネ~?』
「い、いえ、とんでもないっ!」
「今ちょうど麗しの方の美しさを褒め称えていた所でしたぁ」
うん、ミロブロ結構向いているんじゃないか? 感覚的なムスペルヘイム。
『あ、そう? なら良いんだけどっ! ところでそっち、頼むわよ?』
「こっち? ですか? 何でしたっけ?」
『あの馬…… アスタロト様よっ! 決まってるでしょっ!』
「ああ、アレ、です? 決まってるんですね?」
『そうよっ!』
「なるほど」
大丈夫なのか? このファミリー……
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です。
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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