【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1194.ダイハード
とまあ、本当に誠実なグフトマと、微妙に不真面目で自分勝手なレイブは何と無く笑顔を交し合い、話題を移すのであった。
「えっと、それでどうします太師匠、型、まだ続けます?」
「うむ、もう充分かな? 基本は確り身についている様だし、なによりお前は掛け替えの無い物をバストロから引き継いでいるようだからな」
「えー? 何ですぅそれ?」
「上手くいかないからってすぐ鋼体術に逃げない誠実さ、そして実直さだよ」
「えへへ、実は俺、鋼体術出来ないんですよぉー♪」
「え」
「えへへ♪」
嬉しそうに笑うレイブの無邪気な笑顔に呆れた表情で返すグフトマ。
二人の背後から女性が声を掛ける、ホブゴブリンの女性の物だ。
「おはようございますお二人とも…… あの、グフトマ様、ゴブリンの食事、草についてなんですけどぉ……」
「っ!」(ギックッ!)
「ん? 草がどうかしたのか?」
朝稽古に夢中になっている間に、当たり前に時間は過ぎ去り、広場のあちらこちらに起き出したホブゴブリンやラタトスクが忙しそうに動き回っている。
のみならず客用の洞穴の中からはペトラとギレスラの談笑する声まで漏れ聞こえていた。
隠蔽工作をすっかり忘れていたレイブは心中で唸る。
――――しまったー! 事ここに至っては誤魔化しは、無理、かな? いや、腹が空いて喰っちまった事にでもすれば、或いは……
「広場の隅に集めておいた草が無くなっているんですよ、昨夜までは確かに有ったのに……」
「何だと、そんな事が――――」
「あのぉー、実は夜中に腹が空いてぇ――――」
「もしホブゴブリンやラタトスク、レイブ達の口に入ったら大事じゃないか! あんな草を大量に摂取したらモンスターになってもおかしく無いんだからな!」
「ええ、そう思いまして今皆で行方を捜しているんです!」
「…………も、モンスター?」
先程までの優しい表情を引き締めた物に変えたグフトマはレイブに向き直って声を掛ける。
「あー済まんなレイブ、何か言い掛けていた様だが…… 何だったか?」
「い、いいえ…… あの、あそこに有った草って、その、モンスターになっちゃうんです?」
「ん? ああ、魔力を必要とするゴブリン用の餌だからな! 少量なら兎も角、あの量を喰ったら即、闇落ち、つまり狩られるモンスターサイドだろうな、ってまさかお前っ! く、喰った訳じゃないだろうな?」
「く、喰ってませんっ! 捨てただけですよっ!」
「へ? 捨てた、のか? 何で?」
思わず真実を口にしてしまったレイブに対してグフトマのキョトンが炸裂だ。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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