【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1654.敵が来た!
「ど、どうすれば…… ほぅっ!」
彼女の耳にガチャガチャと装備品の音を響かせて丘を登って来ているであろう大勢の足音が聞こえてきた、間違いなく血に飢えた反乱者の物だろう、大ピンチッ!
「あ、あああ、時間が有りませんわ! えっとぉ、えーっとぉ……」
さて、ほんの数分後、反乱軍の一隊が丘に辿り着いた時、そこにはカーミラの姿も愛馬ブレオの姿も無かった。
全員で十人余、とは言え殆どは一端の兵はおろか傭兵ですらないらしく鎧や具足は勿論、手にしている武器も洋出刃や肉切り包丁に急拵えの棒を括りつけただけのなんちゃって薙刀、良く言えば自作のグレイブや、レンガやそこらの石なんかを何かの柄に縛り付けた素朴過ぎるメイス、メイス? うーん、独創的な棍棒かな? ばかり、まともに戦支度を揃えているのはギアニとガラベ、先程カーミラが話していた屋敷の警護役だった二人位である。
姿形通りこの二人が隊のリーダー的な役目の様で周りのなんちゃって隊員達に指示を出している。
どうやら場に不慣れななんちゃって兵達に早く周囲を確認するよう叫んでいる様だ。
少し離れた林の中から梟バリに鋭い眼光が彼等の行動の一部始終を射抜いていた。
「良く見ればやっぱりあいつら全部見覚えがある顔ばかりじゃないの…… ギアニとガラベの二人に唆されたとかかしら? んまあでも同罪よね、馬鹿に同調するのは馬鹿ですもの…… ん? こっちに来るのはパン屋のコスタチおじさんとレンガ積みのドレルさん、おっと訂正、コスタチの恩知らずとドレルの人でなしじゃない、貴様等はいづれ殺す! 絶対だっ! あっ、隠れなきゃっ!」
今現在の実力は兎も角、激しい復讐の意思自体はしっかり芽生えたカーミラはこそこそと奥の藪へと這ったまま移動していった。
その間に元パン屋とレンガ積み職人のコナモノコンビはついさっきまで怨讐の権化が潜んでいた草叢の手前まで来て身を屈め、引き攣った顔で何やら覗き込んだ後、中央で待つリーダー、突然偉くなった昨日までの木っ端役人、門番だったギアニ兄さんとガラベの兄貴に大声でご注進だ。
「てーへんです! ここに馬の骨と皮がぁっ!」
「む? それが何だっ! そんなゴミよりも娘はどーしたっ! あの一族、奴等の血肉を一つでも献上出来ればマジャールから領地が加増されるんだっ! 探し出せっ! 生死は問わんっ!」
「そうだぞっ! 娘が最優先だーっ! キビキビ探せーえっ!」
「「「「「「へ、へえ!」」」」」」
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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