【2227話】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~
2227.リーダーは誰だ
「んん? じゃあダダ坊か竜王がリーダーなのか? あ、ああっ! 大女だな? サタナキアだしな! じゃあサタン、お前で良いや、命令しろ! ……して下さい」
最後だけとってつけた様な言葉で動く奴はあんまりいない、ガトもその普通属性であった。
「ダソス・ダロスの仲間やギレスラ君ペトラちゃんに死ねって? 嫌よ? それにアタシに命令権とか無いし」
「はぁ? じゃあ誰がリーダーなんだよ? ま、まさか……」
ペジオは狼狽しながら両親と歓談中のタイゴンを見る。
ガトが即座に答える。
「この群れには明確な指導者はいないのよ、特に今は成り行きで混成部隊だし? 当然あの子は全っ然っ違うからっ! 所属すら明確じゃない、その、ちょっと可哀想な子なのよ? 判るでしょ?」
「マジか…… これだけの頭数でリーダー不在? お前等、想像の数倍馬鹿だったんだな……」
ムカッ × 多数
周囲の不快感を無視して話を進めるペジオ、ってか周囲を無視していなければそもそもこんな暴言ばっかり吐けない方のが普通なのだからそうなるよなぁ。
「じゃ、大女! お前がリーダーで決めろよ! んで命令を出せ!」
うーん…… 今居る面子ならばまあまあまともっちゃぁまともな提案なんだがなぁ、支持層も厚いしぃ…… でも、どうにかならんか? その無駄に敵を作る感じの物言い……
ガト自身が答える前に大騒ぎが始まる、主に馬鹿デカい棺桶周辺からである。
「ニニィーっ? 絶対嫌っーぁ! ニャーっ!」 ニャニャーっ! × 多
「確かに彼女には荷が勝ち過ぎと思われますね~ササーッ!」 サササッ × 多
「断固反対! 全面拒否っ! 謝絶不可避っ!」 禿同っ! × 多
「嘘吐きでろくでなしのあいつがやるんならアタシと仲間が壁とか食い破ってボロボロにしてやるからっ!」 チュチュー ガリガリガリッ × 多
…………うん、これは看過出来ないな、既にブルーカの手下共の数匹は壁の土台辺りを齧り始めている始末だ。
ガトを全体のリーダーに決めたら一斉に齧り崩す気なのだろうなぁ。
あれか? バアルに成り切って嘘ばっかり吐いていたヤツがバレタ件、あの辺を怨んで、って事なんだろうなぁ…… じゃあ、まあ仕方がないなぁ。
流石にペジオみたいな物でも、この穏やかならぬ気配を察し、肩を竦めながら言葉を続ける。
「何だよ、大女絶賛不人気じゃんっ! 仕方ないなぁ~、こうなったら僕がやるしか無い――――」
「「「『『『『絶っ対っ、イヤっ!』』』」」」
「お前じゃ無理だろっ?」
「どうする気だ、馬鹿っ!」
「臭いんだよっ! オマエッ!」
「大ッ嫌ッいッ!」
お判りだろうか? 最初の発言はともかく、それ以降はこいつと数千年もの間、苦楽を共にしてきた烏骨鶏達の声である。
あれか? 長い年月で分かり合うんじゃなく、一層嫌われるパターンの奴か? まあそんなタイプだよな、ペジオって。
「何だよっ! でも、これ位の規模で動くんなら意思の統一は絶対必要なんだぞっ! お前等ケダモノや交ざり物なんかじゃ理解出来ないかも知れないけどなっ! じゃあ好きに選べば良いだろっ! もうっ! 知らないからなっ!」
あははは♪ ペジオったら傷付いてやがる♪ 最近珍しく愉快な瞬間だな、コリャ♪
おいおい観察者よ? ヘラヘラ笑っている場合じゃないんじゃないか?
え? 何がです?
何がって…… ペジオのクズっぷりはともかくさっ、神殿に閉じ込められて進退極まった感じだろ、コレ? どうすんだよ? 個々の能力は結構高そうなんだからさっ、確かに意思決定権者つーか、ほら、リーダーは決定しといた方が良いだろ? 流石に?
あ? ああ…… だったらご心配には及びませんよ♪
いや、だって……
大丈夫! それより業を煮やしたペジオが先走るみたいですよ? 観察を続けましょう!
え? あ、ああ、うん…… 大丈夫かよ?
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です。
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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