【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1613.反射 ~リフレクション~
「あのねえ、アンタのスキル、ってかアスタロトの『反射』ってね、単純な防御スキルじゃないのよ? ソレって相手の攻撃だけ弾き返す訳じゃないのよ? 自分が相手に与えようとしたダメージも自分に帰って来ちゃうんだからっ! 言わば完璧な反射なのっ! 使い所を選ぶのよ?」
『ほぉ、完璧、か! 流石はアスタさんのスキルなのだ!』
「そうですね、ドラゴンの我輩もびっくりですよ、ねっ、兄上?」
『お、おう、そうだな…… 兄上?』
ギレスラとちゃっかり弟宣言の新米ドラゴンもびっくりらしい。
ガトの忠告、いやどちらかと言うとお説教は溜息混じりで継続する。
「さっきから見ていたらアンタ随分気楽に使ってるみたいじゃないの…… しかも味方相手にっ! そんな事してたらいつかとんでも無い事になるわよ?」
「何でだよ、完璧なんだろ? だったら平気じゃないのか?」
「アンタ…… アタシの話、聞いてるのよね?」
ガトよ、そいつは本体も中身も正真正銘の脳筋なのだよ……
「聞いてたよ、アレだろ? 『反射』がこっちの攻撃も跳ね返すってんだろ? 確かにソレは知らなかったけどさ、別に問題無いだろ? 今回掛けたメンバーでスキルとか使えるのはペトラだけなんだし、アイツだって『回復』とかの無害なスキルなんだしさ」
『魅了酒作成』は? 確か致死とか言っていただろ……
ガトは呆れを通り越し表情に哀れみを湛えて続ける。
「だから反射するのはスキル由来の効果だけじゃ無いのよ、物理ダメージ、つまり普通のニンゲンや野生の獣の攻撃、雨や風、偶然落ちてきた岩なんかでも例外無く弾き返すの」
「あっ……」
レイブの脳裏に子供の頃モンスターに襲われた際の記憶や、健やかなりし頃のアスタロトが展開した『反射』の絶大な効果が去来する。
そう言えば、凶暴化したジャッカロープやスタンピート中のモンスター達の群れも、こちらに突進した直後に爆砕していたな、うん、物理攻撃だった気がする、的な顔付きをしている、困ったものだ。
両目と口を大きく開けて、馬鹿みたいにしか見えない幼馴染の顔を横目で見ながらガトは言う。
「で、アンタは『反射』を掛けた状態のシュカーラ達に警備を任せたんでしょ? あろう事かシックル、刃物を持たせて、でしょう?」
レイブは表情をそのままにハッとした驚きを追加させた。
「アタシが駆けつけた時シュカーラは両手に鎌を持ってヴラドに対峙している最中だったわよ? 運良く使ってはいなかったみたいだけどね…… もし斬りかかっていたらどうなるか、考えてみなさいよ」
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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