【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1290.目聡い
ガン見していた出歯亀野郎にガトのジト目が容赦なく降り注がれる中、奇跡の援護射撃をペトラから送られる。
『あー、レイブお兄ちゃんってあんまりそーゆーのに興味無いと思うわよ?』
「えー! そうなのー?」
ギレスラのバックアップも続く。
『確かにな、レイブは女性のそーゆー事には無頓着なのだ』
「へー」
『ラマスもいるしね♪ うふふ♪』
『グァ、それこそラマスは胸も尻もぺったんこ、男と変わらないのだ! グァハハハ!』
「え、可哀想……」
馬鹿野郎っ! ラマスだってちゃんと見れば乳も尻も他の所だってちゃんと有るわいっ!
レイブは叫びを飲み込まなければならなかった。
なぜなら、今言い返してしまったら先程の自分の発言が誤魔化しだと認める事になるからだ。
せめてもの抵抗に自分の足首近くを触りながら怪訝そうな表情で呟きを返す。
「えー、ラマスも結構しっかりしたくるぶししてるけどなー」
「馬鹿じゃない? わざとらしい」
うん、わざとらしいし、何気にその部位はくるぶしだって言っちゃってるじゃんね? そこおっぱいだったんじゃないの?
本人もそこら辺の不自然さに気が付いたものか、はたまた今更ながら馬鹿じゃない所を見せたかったのか静かに手を戻して無言で項垂れている。
暫らくは悪巧みも誤魔化しも言えそうに無い兄に代わってぺトラが話を進める。
『実はタロース、さん? その巨人さんにアタシ達も会ったのよ、昨日ね』
「へーそうなんだ」
『ああ、巨体なだけじゃなく纏った魔力や存在自体の迫力も凄まじかった、我とペトラは正直、殺されるかと覚悟した位だぞ?』
「あー、そっち系の出会い、ね…… ごめんね、アイツ冗談通じないタイプで…… ん? って竜君と豚ちゃんだけ? レイブは? 一緒じゃなかったの?」
『あー、えっとぉ――――』
「俺はチラッと見かけた後寝てたんだよ」
レイブ復活、んで、あれは寝ていたんじゃなくて心神喪失状態、簡単に表現すれば死に掛けていた、そっちが正確だぞ?
「へぇー、凄ーい! 豪胆じゃなーい!」
何かと如才無さげなガトだが、意外にもこの発言には驚いたようで、感心した声で唸った。
放置して真実を追求されてもアレだと判断したのか、質問を続けるペトラの声はやや焦っている気がする。
『それで? あのタロースさんにここで働くように言われちゃったって事?』
「いやいや、アイツに職探しなんてデリケートな事出来ないから! 只、『大人なんだから旅立て』、『早く出てけ』、『ヤバかったら呼べ』の連呼を毎日だったわ…… あんまりうるさいから一人で出て来てね、その日の内にこの森の近くまで来たら感じ取っちゃったって訳」
『感じた? って何をなの?』
「自分の置かれた境遇を嘆き先行きを憂う悲哀の感情、ううん、既に絶望だったかしら? んでそーゆーのってアタシ、ってか中にいる神様、サタナキアの大好物なのよー」
『あらあら』
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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