【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1353.仕切り直し
兎に角、飢えた狼(事実)の襲撃を撃退したペトラ(当時は名付け前)は、周囲を見回し、自分が目を覚ます前に犠牲になったのであろう母子の野猪らしい遺骸を見つけたそうだ。
漆黒の毛色から察するに、自分が新たに得た体と無関係とは思えなかった、そう言った後、ペトラはしなを作りながらこう締め括った。
『つまり、肉体的な関係があった訳なのよね』
「「「『『「ふーん、それで?」』』」」」
『それで暫らく? 二年くらいあっちこっちをぷらぷら歩いていたら遠くに見慣れた豚猪が見えたから近付いて声を掛けたのよ、それがヴノだったって訳、その後は知ってるでしょ?』
「はいはい」
『なるほどな』
取り敢えず、そんな感じで相槌を打ったレイブとギレスラ、彼等の言葉を引き継いだのはガトの声である。
「そっか、アリスお婆ちゃんが長年鬱々と溜め込んでいた物が遂に一気に爆発しちゃった、って事なのか…… 溜め過ぎって怖いのね、アタシは適度に発散させよっと」
「ば、馬鹿!」
『変な意味に取られかねんぞ!』
『若い娘が、気をつけなさい』
「けしからんな」
「全くだ」
「あはは、ごめーん」
『…………けっ』
周囲の反応の違いに気付かされたペトラ(十二歳)は悪態をついた表情のままで話を纏める。
『改めて振り返ってみたらアタシも被害者じゃん! 謝る事無かったわ、あー流しちゃった涙返して欲しいわよ! なんか食べよ!』
元気が戻ったようで何よりだ、良かった。
それだけでなく、元女王である事を自白したせいか今迄より言葉や行動が自信に溢れている様にも感じるし、なんとなく偉そうですらある。
そのままドカドカと真っ直ぐ自分の席まで歩き続け、元の場所に残しっ放しだった素のままのドングリを齧りだしていた。
料理に目覚めたとは言え魔獣は魔獣、やはり獣なのだろう。
様々な味付けや風味の技に頼った上手さではなく、素材本来の旨さこそを美味しく感じるらしい。
「良しっ、じゃあ改めてご馳走になるかっ」
『だな、腹が空いて堪らん』
「ほら、こっちよ、ダソス・ダロスも頂きましょ♪」
『あ、ああ、そうだな』
他のメンバーもそれぞれが着席した中で、世話係代表っぽいミロンが周囲に対して指示を出す。
「おい、料理が大分減ってきているようだ、追加を持って来る様に」
「承知しました」
「肉が良いな、料理よりもシンプルな干し肉とか無ければ生肉が良い!」
「は、はぁ、判りました」
図々しいのはやっぱりレイブだ、悪気が無いだけにより性質が悪いとも言える。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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