【2168話】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~
2168.事態、動く
『ギレスラお兄ちゃん! ミロブロがグログロの敵を討ちたいんだって! 自分達じゃ思い切りがつかないから命令して欲しそうなんだけどぉ』
見切りやがったな。
『ふむ…… ではミロンにブロルよ、お前達二名に命じるのだ、今すぐ下へ降りて兄弟子、グログロを――――』
「あっ! あーあーっ!」
「ああぁぁーっ!」
言葉を途中で遮られたギレスラは視線をジトっとした物に変えて厳しい口調で問い質す。
『何なのだ! いくら行きたくないとは言え余りにも幼稚ではないかっ!』
なるほど、聞きたくないから大声で誤魔化しているととった訳か…… こいつ等の性格から考えて流石にそれは無いんじゃないか? コユキじゃあるまいし。
案の定、真面目属性持ちの獣人は交互に打ち消しの言葉を述べる。
「違いますよ! パダンパが吹っ飛ばされたみたいなんですっ!」
「そうです! 弟子筋ってか甥格じゃないですかっ! 行かないとっ!」
ペトラは首を傾げたまま返す。
『んー? でも直接的にはガトちゃんの子分でしょ、アレ…… ダダ坊の弟分だし? まあダダ坊はレイブお兄ちゃんの舎弟だけどさ、だったらアタシやギレスラお兄ちゃんとは同格じゃない? ちょっと差し出がましいんじゃないのかしら?』
うん、そこら辺ごちゃごちゃしてるよね、師弟システムあるあるだが行きたくない、係わりたくない、そんな強固な意志だけははっきり判ったな。
『それにあの場には両親もいるのだ、我々が出しゃばるのはおこがましいにも程がな、な?』
『些か、ね』
揺るがぬ竜と豚、ミロブロの報告は刻一刻と変化しつつ続く。
「あぁー雌ライオン、パリーグさんがぁっ!」
『姉なのだ』
「今度はレオニードさんまでっ!」
『明確に兄だわ、いつもそう呼んでるし』
「赤い女の人がぁっ!」
『伯母ね』
「もう一人の女性もぉっ!」
『伯母さんの友達のお婆さんなのだ』
奇しくも目上っぽいキャラのピンチが続いた、竜と豚は強運の星の元に生まれているらしい。
だがしかし、奇しくもなんだからそうそう起こり得る事ではない。
良くある事ならやっぱりを使うしそれは必然であってわざわざお伝えする必要すら無いからである。
って事で偶然は長くは続かない、当然の帰結をミロブロが伝えるのである。
「あれ? 何かワラワラ出て来ましたけど?」
「ニンゲンっぽいよな? 何かやけにオーラが色とりどりな奴ばっかりだけど?」
『なっ、何だとっ……』
『ギレスラお兄ちゃん…… 若しかしてぇ、それってぇ~』
『ああ…… であろうな……』
ギレスラは思った、いと弟子っぽいなぁ、と。
ペトラも同時に思う、やっぱいるわよね、あの子達…… ちぇっ! と……
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です。
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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