【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1567.坑道の中
峠を降り、坑道の入り口に辿り着いたレイブは、訝しげに穴の中を覗き込む獣人達に大声で告げる。
「皆っ! まずは俺達が様子を確認してくるからそれまでここらで待っていてくれよっ! ほらっ、ダダ坊とガトがいる辺りから先が広くなってるみたいだろ? あの辺で休んでいてくれれば良いからさ!」
ギレスラが続ける。
『先ほど獲ってきたモンスターでも解体していてくれれば良い、くふふ、今日は大猟だったぞ、くふふふ』
ぺトラは注意を怠らない。
『でも皆、野営の準備はしないでよ? 今夜は中で眠れるかも知れないんだからね? アタシ達の帰りを待って頂戴よ? オケイ?』
この旅の間に一般の民にもぺトラの賢さは周知されているらしく、一斉に頷きを返して入り口から離れ、ガトの方へ歩き出す獣人達、恐らくオケイの意思を行動で示したのだろう。
間も無くスリーマンセルだけになった坑道の入り口でレイブは自分の頭に向けて話し掛ける。
「良しと、じゃあ行くか! テューポーンさん、どの辺なんだ?」
『ジジジッ、ジージジッ』
『突き当たる迄まっすぐ、その先を左、だそうだな』
『ジージジ、ジジジ』
『ふーん、そこで待っているってのね? 取り敢えず行ってみましょうよお兄ちゃん達』
こ、こいつ等…… 結構バッタ語判る様になっているらしいな…… 今後利用価値があるスキルだったら良いんだけどなぁ……
そんな危惧なんかこれっぽっちも感じていなそうなレイブは話を進めるようだ。
「だな、じゃあ一応誰も入って来ない様にしといてくれよ、念の為な」
振り返ったレイブの声にはシュカーラと配下の毒蛇っぽい軍団が笑顔と首肯で返している。
「さてと……」
呟きと共に薄暗い坑道の中へ足を踏み入れるレイブ、その後ろを無言のままで追随する赤ドラゴンと漆黒のボアには、いつも通り微塵の恐怖も見て取る事は出来はしなかったのである。
広い坑道の先端、掘り崩れた岩塊が無造作に放置されて久しい作業跡で、鏡面を前にレイブは頭上のバッタ、テューポーンに尋ねる。
「随分奥まで、って行き止まりじゃん? どこにそいつ等いるんだ?」
『ジジッ』
パタパタパタ シュタッ!
『ギギーッ! ギーッギーッ!』
答える代わりに飛翔したテューポーンは、スリーマンセルの更に先に積み上げられていた岩石の上にとまるとけたたましい声を発した。
すると間を置く事無く、スリーマンセルが見つめる暗闇が僅かに揺らぎ、漆黒から滲み出す様に姿を表したのは一人の女性である。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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