【2289】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~
2289.レイブの差配
「ウサギが我が儘なのっ!」
「なるほど」
「ちょっ! ご、誤解なんですよ、縦綱ぁ~♪」
「ほぅ」
「ダーリン騙されちゃだめよ! ウサギ邪悪だからっ!」
「そうなのか」
「や、嫌だなぁ、ラマシュトゥさんたら冗談ばっかり~、参っちゃうなぁ、テヘペロ」
頬を膨らませて睨みつけるラマスと無駄に可愛らしさをアピールするペジオウサギの対峙、因みにテヘペロの本来の意味では自分の邪悪さを認めた上での開き直り、となる…… 悪は自白に及んだのだ。
レイブは両者の種類違いな可愛らしさを心中で愛でつつ、上手く誤魔化せたな、そうほくそ笑んでいた。
『ねえレイブ、さっきから起きていたよね? でもどうして? 何で起きたばっかりのフリなんてして――――』
「っうおっほんっ! どうやら行き先に悩んでいるみたいだな! 違うか? ガト?」
「「「「「「『『『『おおぉぉっ!』』』』」」」」」」
何かを消し去る勢いでレイブが告げた言葉…… その余りにも的確な予測の精度にどよめきを起こす一同。
良く考えれば誰でも判る…… 眠っていた時にそこまで判ればそれはもう予言系のスキル持ちしかあり得ない、それ以外では睡眠学習の特性所持者くらい…… つまり現実世界では存在しない事になるのだが?
「そうなのよレイブ! こんな瓦礫にはいつまでもいられないじゃない? どこに向かうかでちょっと揉めてたのよっ! あたし達全員とウサギで!」
「ふむ」
「違いますって縦綱! 僕だけは全体の利益を考えて居りましてですね――――」
「嘘っ! ダーリンっ! こいつって嘘ばっかりなのよっ!」
「くっ、コイツ……」
「何よっ!」
睨み合った後、レイブの視線に気が付いて再びそれぞれの可愛いを追求し始める両者、満足気に愛で始めたレイブにガト、ダソス・ダロス、グラム・ランド、シエル女史等のまだまともなメンバーから事の顛末が伝えられた。
内容的には、サリトのバアル、つまりシパイとの合流を最終目的として途中、休憩がてら歴史的な古戦場っぽい『光と影の岩窟』を見てみようが大多数、ってかほぼ全員の意見で、孤独なウサギはクルン=ウラフとその近所のリタ川を経由したいらしい、主に個人的な探究心と復讐の為だという。
そこら辺の事情とほぼ全員からのウサギ嫌い発言を聞かされたレイブは意外な言葉で悪口大会(一方的)を締め括る。
「だったらクルン=ウラフ経由で『光と影の岩窟』を経て行けば良いんじゃね? 途中だしさ」
うん、普通だね。
「縦綱♪ キュキュッ~♪」
「なっ! ダーリン、それで良いの?」
「レイブっ! それウサギを喜ばせるだけじゃないっ!」
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です。
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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