【2254】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~
2254.バズった
その後、王の代名詞となっていたスキル『空中浮遊』を手に入れたペジオはその他の全てのパラメーター、王に関わる一切を全オフに設定すると、割と近かったウラジオストクまでプカプカ浮いて帰ったが、思ったより機動性に欠けていた為すぐに飽きて死蔵する事となる、そして、王の生きて来た証はこの世界から消え去ったのだ。
あーあ、結局何にも得られ無かったじゃん?
いえいえそーではありません、ペジオはちゃーんと、得ていたのですよ。
はっ? 何かあったか?
まあ続きをお聞き下さい。
お、おう。
さて、王を吸収したこの日から、ペジオの日常は劇的な変化を迎える。
人間性はともかく、その実力と強引過ぎる性格で一目置かれていたあの王が? たまにプカプカ浮かんで現れては近所の独身男性や幼い少年に独特な興味を帯びた視線を向けていたあの王が? 世界の最初を作ったのは大体ウチの国あるよ! とか言いながらそこらで構わず用を足していたあの王がっ?
極東の島国、ワクワクの国から来たエルフのペジオにその身を委ねた?
そんな噂は世界をあっと言う間に巡り、そして一変させたのである。
「はいはいっ! 押さないでっ! 順番だからね、順ー番ーっ! あっははは♪」
ウラジオストクの生物研究所は世界中から押し寄せた『異種混淆』、ペジオによる吸収を望む多くの聖女、聖戦士でごった返したのである。
そして、
「世界中の聖女と聖戦士のスキルを手にした僕を、人々は畏怖を込めて『聖王』、つまり聖なる者の王と呼んだって訳さ」
だそうだ。
『ふーん良かったじゃない、他のちゃんとした皆の力を集めたお蔭でウサギが強くなったのは判ったわよ、でもウサギが依り代取り出せない理由はどーしたのよ? 僕ちゃん王様なんでしょ? 何で?』
「まだ話の途中だろ、静かに聞けよ豚っ!」
『ちっ!』
ぺトラは舌打ちだけで辛抱した…… ここまでつまらない話を聞いてきた時間を無駄にしたくない、その一念だけで暴力を思い止まったのである、成長を感じる。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です。
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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