【2180話】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~
2180.エルフの正体
本来のエルフは耳が長くは無かった、ちょっと尖っているだけだ、デーモン的に。
まあ、耳が長いならそれ以上に鼻も長くすれば良いんだが…… 英語圏のクリスマスエルフとかね。
ところがだ、このエルフ、あのビデオゲーム黎明期の荒過ぎるポリゴンによって大変身を遂げる事になった訳だ。
妖精っぽいとか小人とか? 粗末にすると祟るとかのマイナスイメージは消え去る、のみならず、ダククリっぽい容姿に善良、ヒトっぽいけど超越種、おまけに親切で正義で美しくて清廉潔白と、北欧だけでなくありとあらゆるヒトっぽい精霊を詰め込んだビックリ種族へと変えられてしまったのである。
まああれだ、キャラが一人歩きして勝手に成長する、ままある話ではあるがこれは又極端な例なのでは無かろうか?
細身で草食、男も女も頭髪を伸ばしていて基本無表情、群れの内殆どは黒髪に黒い瞳、そしてアーモンド型と評される黒目がちな目、日中はそれぞれの職務に全力投入し夕暮れから森の中に集まって『米』や他の穀類を醸した『エルフのワイン』を回し飲みながら獣の皮を張った『タイコ』なる打楽器を打ち鳴らしつつ手拍子と合いの手に合わせて焚き火を囲んで舞い踊る。
しかも主たる武器は丈を越える大弓と腰に差した細身で反りがある片刃の刀と来ている。
おまけに指輪でジョン・ロナルド・ルーエン・トールキンが登場させた保存食のレンバス、硬くて拳で砕かなければとても食べられなかったエルフの食い物、醗酵させた豆や野菜の汁に浸し乾かし焼き入れた糧食って…… その上、そのまま齧っても水で煮立てても良し、季節によっては黒々とした緋色のえもいわれぬ甘味までも存在する? いと最中っぽいな、おいっ?
んで腹持ちがとっても良いらしい、これ煎餅とかじゃないのかね?
更にエルフは水や風の精霊魔術が使えるとかなんとか? あれの原点も中々に怪しさ満点なのだ。
エルフの内、結構身分が高かった層は常に空を見たり星を占ったりしていたらしいし、別の高位の奴等は治水や下水処理、井戸作りに秀でていたらしいと言われていたりする。
なんかとっても現実的な気象予報とか治水事業とかと感じてしまうのでは無かろうか?
それはアナタ自身が日本にルーツを持っているからかも知れない。
なにしろオーディエンスの皆さんがお住みの日本国は世界に冠する長い歴史を誇る王国だ。
結構昔から気象予報士や天体観測者っぽい陰陽師やオオクニヌシとかに代表される治水技術者が統治者となったりする物語が継承されている数少ない国だったりもする。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です。
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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