【2272】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~
2272.ヒミツ道具
クルン=ウラフで一緒に聞いていたガトが慌ててフォローを入れる。
「ダソス・ダロスっ、あれよっ! ほら、レイブが言っていたみっちゃんの遺物っ! テューポーンがバッタになっちゃった切欠のヤバイ奴の事なんじゃないっ?」
『ジジ?』
眠りこけていたバッタも起きた、自分の名前が聞こえたからだろう。
ダソス・ダロスもギリ思い出せたらしく相槌を返す。
『なるほど、どこぞの鍾乳窟にあったとか言う、あれか…… となると例のリストに書いてあったみっちゃん、その光影殿と同一人物なのかぁ』
即座に返すレ・ジャルダン。
「そ・れ・だっ!」
この場にいたペジオ以外の全員が声を揃えた。
「「「「『『『『そうなの?』』』』」」」」
「うむ!」
「あーあ、どいつもこいつも馬鹿ばっかりだな!」
ペジオよ…… 判らないでもないが、言い方、がなぁ…… はぁ~……
私、観察者が呆れている間、レ・ジャルダンことウィル・スミスは無知な馬鹿共に物を教える事に時間を費やすはめとなった。
ここでの馬鹿は本来の意味、判り切った事を失念したりしている愚か者を指す意である。
ハタンガや竜の里、鍛治王の里にルーツを持つ者ならば知っていて当然、最低限の知識、それをすっかり忘れ切っている馬鹿に対するレクチャーだったのである。
…………………………
おい!
ん? 何か?
言えよ!
ああ、はいはい♪
ここまでの観察にお付き合い頂いたオーディエンスの皆さんには一々ご説明する必要なんぞ皆無だろうが、敢えて、蛇足の極み、ダソックと知りつつご説明させて頂くとしよう、無駄を承知でお付き合い頂ければ幸いだ。
言うまでも無い事だが、話題の遺物、所謂、みっちゃんの遺物は皆さんの時代から少し後、当時の最高頭脳の集積地、幸福寺のメンバーが作り上げた代物である。
化学者、幸福光影と医学者、丹波晃、遺伝工学に明るい肥育農家の秋沢明、それにあらゆる分野を中途半端に齧った善悪のトンデモアニメ知識、そんな叡智を結集したマッシーンであったのだ。
マッシーンに名を付けるならばズバリ、『スキルコピー機』、これであろう。
ネーミングからして耳無しの青い猫型ロボットがヒミツの道具として腹部から取り出しそうなこのマッシーン、実は人類存亡の危機に生き残りを願う切実な便利道具だったりするのである。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です。
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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