【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1222.魔王vs魔王
タロースの声は続く。
『むー? 石化させて状態を保持し、来るべき折の復活を帰してやろうと言うのに拒むのか? こちらは純粋な親切心で言って居るのだぞ? さぁ、豚猪と竜よ、三度は言わん! そこをどくが良い!』
『グゥ、だ、駄目だっ! レイブは渡さんぞっ!』
『そ、そうよっ! 復活なんて甘い話には騙されないんだからっ! もしどうしてもレイブお兄ちゃんを石化させるって言うならアタシとギレスラお兄ちゃんも一緒よっ! スリーマンセルの誓いは永遠なんだからぁっ!』
『良く言ったぞペトラっ! さあ、タロースとやら、我等を貴様の自由にするが良い! だがしかしっ、体は自由にできても我等の心、魂までは思い通りには出来ぬ事を知れっ!』
『そ、そうよっ! 心は別なんだからぁ! 力ずくなんて、山無し、落ち無し、意味無し! やおいよやおいっ! 好きにおしっ、よっ!』
『いや…… 一緒にって言ってもお前は鱗で動けなくなるだろうし、お主に至っては爆ぜて死ぬだけだろう? それに、やおいって一体何なんだ?』
ピョンッ!
息苦しくなる程の魔力の奔流の中、頑張ってレイブを守ろうとする二頭の迫力に、さしもの巨人、鉄人タロースもやや圧され気味になったのか不思議そうに首を傾げていると、横合いの草叢から飛び立ったバッタのテューポーンが、倒れたままのレイブの胸の上に降り立って声を発する。
『ギッ、ギギギッ!』
『む? お前は一体』
『ギギッ、ギギギギ、ギィー!』
『なんとっ! テューポーン、お前だったか? その姿はどうした?』
『ギギギギッ! ギギギ、ギギギギ、ジッジッジッ! ギーギー!』
『何? その若者と豚猪、竜がコイン所持者、だと言うのか? しかも魔神アスタロトの依り代、だと?』
『ギギギギギ、ギーギギ』
『ほーん、それが真実だとしても、ほれ! そろそろ死ぬぞ? 石化で永らえさせるしかあるまいがー? いずれ、尊き我が主、サタナキア様を身に宿された、我等が姫君が復活させてくれるだろう! それまでは大人しく待つが良い、『百頭の魔』テューポーンよ』
『ギッ!』
何やら面識が有りそうなテューポーンとタロース。
それに大柄で無骨に見えるタロースはバッタの言葉が判るらしい、意外に器用な一面も持っている様だと察せられた。
タロースの口からサタナキア、そして姫君の言葉が出た瞬間に、判りやすく不機嫌そうな声を発したテューポーンは、自分が乗っていたレイブの胸を後肢でストンピング、勢い良く踏みつけたのである。
「グボォァッ! オロロロロッ! ゼェーエ、ゼェーエッ! グブォグブォグブォッ! オロロロロォーッ!」
大量の水を体から放出しつつレイブ復活っ!
喜びを顔に浮かべるペトラにギレスラの声が響く。
『ペトラっ! 回復だっ!』
『あ、うんっ! 『回復』』
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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