【1923話】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~
1923.バッチ来い
再びのなるほどだ、ズボンを脱いで下半身を露出させているとは本気で悪かったと思っているらしい。
そもそもはバストロがやんちゃなレイブを折檻した時の名残だった筈だが、既に謝罪の儀式として独り歩きを始めている様だ、歴史ってこうやって継承されたりしていくんだなぁ。
普通であれば、尻とか言いだした所で誰かが疑問を呈しそうなものだ、しかし、この地は王国、竜王を君主と仰ぐドラゴンキングダム(そのまま)なのである。
自らの伝統や儀式、慣習と同様に他者の習慣、悪習までをも受け入れる度量、そんな物は当然許容出来るのだ。
そもそも領地持ちの貴族の尊称、ロードとは背負うべき重荷を指す意でもあるのだ、下半身露出位は平気の平左、なのである。
それ所かグラムランドはこの地の王として更に積極的な関与を試みる、流石だ。
『黒豚、ペトラとやらは未だ昏睡中、まず余が許しを与えるとしようか?』
聞いてくれたであろうか? これぞ王、なのだ。
『うむ、この後ハタンガ遠征についても話さねばならんからな、時間は無駄に出来ないのだ』
こっちもお聞き頂けただろうか? これが希少種、ニーズヘッグ最後の生き残りの分別、下半身丸出しの馬鹿の仲間とは思えない。
十九にもなって堂々と這い、いそいそと自らの尻を高く掲げる馬鹿も、また只の馬鹿では無いのかも知れない、見ただけの率直な感想としては、凄い馬鹿、若しくは特殊性癖者だ。
希少種は特殊性癖者に告げる。
『ほれレイブ、いつもの奴を告げるのだ』
特殊な性癖持ちっぽいレイブは答える。
「突然殴り掛かって申し訳ありませんでしたーっ! どうか愚かなレイブめに罰をお与えくださいっ! かつて我が師、バストロが与えた様に、どうか血が出るまで折檻して下さいっ!」
『良ーし! では竜王グラムランドよ、始めるのだ!』
満足気なギレスラの声に返したグラムランドは酷い狼狽状態だ。
『え、いや…… 血が出るまで? 大丈夫なのか?』
『無論っ! なぁレイブ?』
「ば、バッチ来ーいっ!」
『なのだ』
『え、あ、ああ、うん……』
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です。
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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