【2284】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~
2284.スターゲイザー一味
虎大と竜哉、所謂、オンドレとバックルのスターゲイザー兄弟と弟子達は力を合わせて闘ったが、勝負は中々決着を見ないまま、四日目の朝を迎えたという。
へー、三日三晩も飲まず食わずで? 凄いじゃーん、けらけらけら♪
昔はそんな風に笑い飛ばしたレイブも今となっては…… いやこの部分に関しては今現在も眉唾だな、位に思っている様である。
ま、兎に角、このままでは埒があかない、そう思ったスターゲイザー兄弟は、大切にしていた商売道具、赤い刀身も眩い二振りの剣を取り出したそうだ。
言うまでもなく、それ専用、魔獣の血抜き用の奴である。
そんな強敵相手に用途違いを使うのぉ? このタイミングでぇ? 流石お伽噺、ご都合主義だよね~♪
これはレイブの明確なセリフで発言したのは現在だ、意外にもその場の全員が力強く頷いている、お伽噺なら別に良いじゃん。
細かくて神経質な面を露呈したメンバーは、続けてレイブが話した昔話に再び息を飲む事になる、闘いが佳境を迎えたのだ。
暫らく続いた一進一退の攻防は、意外にも呆気ない形で決着を迎えたそうだ。
弟子の一人、椎名傍也が苛立ち紛れに投げつけたステンレス製のスープジャー、そいつが当たった瞬間に化け物の動きが急激に鈍ったらしい。
「って事はステンレスが弱点だった、って訳なのかな?」
ズィナミの言葉にレイブは直角に曲がった首を上下に振って答える。 ※本人は左右に振っているつもりです、多分
「いや、中身のボルシチがかかったらしいです…… 四日前の夕食用に作り置きしていたみたいで」
「そう…… 勿体無かったわね」
「全くです」
早めに作って休ませて置く…… きっと皆のお気に入りメニューだったに違いない……
極々当たり前の日常、それを台無しにした襲撃の突然さが伺える一コマだ……
聞き手の面々も語るレイブも、口の中に広がるビーツの仄かな甘みとトマトの爽やかな酸味、そのハーモニーを思い出している様だ、因みに私、観察者はサワークリームは混ぜない方が好みだったりする。
兎に角、ボルシチの美味さで動きを鈍らせた化け物。 ※レイブの私見です
そこに一斉に飛び掛る十数人の弟子達、闘いは集団による嬲り状態、リンチ的な虐殺へと移行する。
金属の体をボコボコに歪ませて蹲る化け物にトドメを刺したのは弟子の一人、馬糸信也、六道の守護者のメンバーだった勇者、らしい。
馬糸の振り抜いたアーティファクト、『えれきぎたあ』が化け物の頭部を叩き潰し、そのまま動き自体を停止せしめたのである。
「えれきぎたあ…… どんな武器なのかしら?」
シエルの呟きにガトが答える。
「エレクトリック・ギター、楽器なのよ」
レ・ジャルダンも補足を行う。
「我が誇り高き故郷、アメリカ合衆国のジョージ・D・ビーチャムの発明だな」
「あれ、そうだった? 日本とかスペインとかソ連、ロシアとかとも言うわよね?」
「ジョージだ……」 ※これは本当に諸説あります あり過ぎです
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です。
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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