【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1132.回復の対価
アスタロトの言葉は続く。
『忘れているかも知れんが我の本体は未だお前達の中に三分割されているからな、我が元通りそっちに戻ればお前達の体を治すことが出来るだろうよ』
「え、本当ですか」
レイブは先走って猛ダッシュをしなかった事に内心で胸を撫で下ろしていた。
そうとは知らないアスタロトは真面目なトーンを維持したまま語り続ける。
『我と一体化していれば我の自己再生能力を有する事になるからな、恐らく大丈夫だろう』
「おおぉぉー! 流石は神様じゃないですかぁ! じゃあ、さっさと一旦戻って治してくださいよ! それが終わったらこれからどうすれば良いか、改めて話し合いましょう♪」
凄え神様超チート、そんな気持ちの篭もったレイブの嬌声に対して、右掌に乗ったアスタロトは首を左右に振り続けるだけだ。
「ん? どうしたんですかアスタさん」
『いやほら我ってこんなに小さくなっちゃったではないか、お前等に憑依しなおせばお前等の肉体を再生することは出来るだろう、本能的な行動だからな…… だが、再び自己を取り戻して顕現するとなると…… ふむ、一体どれ程の時間が掛かる事やら?』
「え、因みに予測ではどれ位掛かると?」
『うーんどうだろうな? 前回は魔力満タンだったが十年位掛かったからなぁー、お前だって知っているではないか』
「あ、そうか……」
魔力が充実してレイブたちスリーマンセルにお告げ的なアドヴァイスを伝えていた際でさえ十年である。
今の可愛らしいサイズでギリギリ存在している感じのアスタロトでは…… 少なくとも前回以下とは思えなかった。
そこに考えが至ったレイブは迷いを見せる事無く言う。
「じゃあ戻って回復させて貰ったら一旦学院に戻りますよ、それでみんなと相談して…… シパイと合流するも良し、新たなチームに参加して竜王の里を目指すも良し! 気長にアスタさんの復活を待つ事にしますよ、早く帰ってきて下さいね、神様♪」
笑顔を向けられてもアスタロトの表情と声音は深刻さを孕んだ真面目な物のままだ。
『いやここまででも貴重な時間を費やして来ているんだ、戻って出直している間に竜共が行動に移してしまっては手遅れになる…… ここから先は、レイブ、お前達スリーマンセルだけで向かうしかあるまい』
レイブは判りやすく拒否る。
「えー無理ですよそんなのー、だって竜王との話し合いも万が一戦いになった時も任せておけ! アスタさんがそう言ったから来たんですよ、俺? 魔力には多少強いけど、本体が俺たちの中にいるから仕方なくが引き受けたメインの理由なんですからぁー! こんなの想定していないから無理ですって、無理無理!」
『いつだって想定外だっただろう?』
「へ? 何です、どう言う意味ですか?」
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
Copyright(C)2019-KEY-STU
いいなと思ったら応援しよう!
励みになります (*๓´╰╯`๓)♡