【1830話】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1830.レオニード、とは
思い込みや勘違い、それらが痛みを増幅していたとしても気の迷い、若しくはイヤイヤ病の類と断じて聞き流したり見逃すのは決して推奨される事ではない。
心に起因する症状も立派な健康被害に繋がる場合が多い、言わば危機回避本能の具現の一つなのだ。
長い間、竜王配下で一騎当千の魔獣軍団を率いてきたレオニードはその事を熟知していた。
実際、長期の休み明けで倦怠に囚われ出勤して来なくなった魔獣を勇気付け、説得に通った事も一度や二度ではない…… 実は現竜王自身も、もう嫌だ! 誰かがやれば良いじゃん! 誰がやっても同じだろ! そんなに大事ならお前がやれば良いじゃん! なんて駄々を捏ねたりもしていたのである。
幸いその時は、竜王ですよ? 一応ドラゴンがやりましょうよ、だとか、誰でも良い訳無いですよ、多分…… だとか、頑張ったらご褒美あげますよ、ほら、ドングリ、お好きだったでしょう! だとか言ってなんとかやる気を出させる事に辛うじて成功していた。
この事からも判る通り、レオニードは精神が与える痛み、苦しさ、辛さ、更に言えば、億劫さや面倒臭さ、ちっ、かったりーなー、だりー、眠っ、そんな些細な心の機微まで見逃さない慎重さをも併せ持つに至っていたのである。
熟練のカウンセラー、いや、超実力部隊、竜王魔獣軍団総帥経験者兼、数少ない竜王自身が心を許せる友達、いやいや、側近経験者は瞬時に答えを導き出す、流石だ。
――――駄目だっ! ここまで背中が痛む、ってー事は心が大分やられちまった、所謂、心ポッキーめきょめきょ状態だ…… まさかこの私、いやっ、俺様の鋼の心が砕かれるとは、な…… 我儘揃いの魔獣とドラゴン相手に一歩たりとも引いた事が無かったこの俺、えっと…… そうっ、不屈の魔猫、魔虎? いや闇に溶け込み影を友とし暗黒の邪をコントロールし続けた漆黒の操り手をも屈服させるとはぁ…… 流石は伝説に聞くフルダークネス、闇に君臨せし猛豚、真なる聖女コユキの後裔、と言った所か…… 恐れ入った…… この上、未熟で非力な俺に成すべき事など一つとして残されては…… いやっ! 諦めるなっ、俺っ! まだ、出来る事は、あるっ!
結構長く考えていたと思われるだろう、然し、レオニードが思索に耽っていたのはほんの一瞬、一秒に満たない僅かな刹那に過ぎない、何故なら神経を流れる電気的な閃きは光の速度だったりするからだ。 ※諸説あります
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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