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【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

あらすじ・目次 


第三部 六章

リベルタドーレス ~解放者たち~

1138.雁の使


 ――――拝啓
 山々の緑が周囲に溢れる旅路にて、
ご転居の忙しさ、その只中に居られる学院の皆様には、益々ご健勝にお過ごしの事と存じます。
 さて、日頃は何かと至らぬ私共に、色々格段のお心遣い、お心砕きをいただいております事、恥ずかしくも言葉では言い尽くせぬほどの感謝を感じております。

 こちらはアスタロトさんとお別れしてから三日目となり、静かな道行にもようやく慣れ始めた、そんな感じでしょうか?
 同道しているバッタ(こちらは今まで何度もご説明させて頂きましたが、恐らくテューポーンさんだと思います)も元気に草の汁を吸っていますよ。
 豚とトカゲはいつも通り、ドンドコ言いながら歩いています! (これは私儀わたくしぎも同様です、ギャフン)

 とは言え、山脈は益々険しさを増して居り、野生動物どころかモンスターすら見掛けなくなった最近では、目下の悩みは毎食の献立、これに尽きる事は否めません……
 ここの所は水袋の泥水と一片の干し肉、それだけがメニューの日々が続いています。
 愚痴る訳では有りませんが、過ぎし日に皆さんと共に囲んだ食卓を懐かしく思い起こしてしまう、そんな時間が多くなっている事も事実です。
 心の弱い私、レイブをお笑いくださいませ。

 そんな中、嬉しいニュースがあったんです。
 本日の夕食には目新しい品目が並んだんですよ?
 ペトラが拾い集めていてくれたドングリです。
 いつも一緒にいるのにいつの間にか拾っていたなんて…… 嬉しくも侮れない驚きでした!
 昨日ギレスラが捕まえてくれた芋虫に続いて連日のご馳走に大満足です。(やったぜ、ウキウキ!)

 旅程はわずかに遅れがちではありますが、こちらは元気にやっている、その一事がお伝え出来ていれば良いのですが?
 どうかご心配下さいません様、皆様の日常にお心を注いでくださいませ。

 本日はこれ位で休ませて頂きます、お休みなさい。
 ありがとうございました。
 敬具

 名も知らぬ山脈の岩場にて ――貴女のキープ君、レイブ・バーミリオンより愛を込めて

 追伸
 今日、ラタトスクの魔獣に出会いました。
 珍しい事に数十匹の群れで、こちらの状況を説明しましたら理解してくれて、明日、ハタンガの東に繋がる、秘密の抜け道を教えてくれるそうなんです!
 これで遅れを取り戻せればいいのですが、はてさて?
 また明日、食べた物の報告時にでも首尾をお伝えしますね、ではではぁ~♪



「ふぅ~」

『報告終わったの、レイブお兄ちゃん?』

「ああ、毎日だからな、結構疲れるんだよコレ」

『グァ、ラマスがちゃんと聞いていれば良いがなぁ? 一方通行で相手からの返事が判らないから不安だなぁ~』

「まあね」

 なるほど。
 毎日の進捗や出来事を愛しいラマスに報告って所らしい。
 とは言え、相変わらず『存在の絆』は不十分にしか機能していないようだな、一方通行じゃあなぁ~
 相手の反応が見えないから余計に変な感じになってしまっているのだろう。
 カチカチなお手紙にしか感じられないし……




お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。

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