【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1530.御大の教え
グログロの後ろから付いて来ていたシュカーラが目を細めて声を発する。
「オーラの揺らぎが落ち着いたみたいですね、あっちの二人、ミロンとブロルもですよ、凄いですね師兄、こんな事も出来ちゃうんですね!」
グログロは自嘲気味な笑みを浮かべて首を振りながら答える。
『ううん、何でも無い事でちよ、そもそもお師匠様達がお説教ちていたでちからお手伝いちただけなのでつ』
「えっ、俺達?」
『説教? そうだったのか?』
同時に驚きを面に出すレイブとギレスラ、なんて素直な奴等だ…… 少しは誤魔化せばいいのに。
『流石はお師匠様達なのでつ、奥ゆかちちゃがズバ抜けているのでち』
「へぇ」
「へー」
『へー』
『でつ』
少し流暢な口調が乱れ始めたグログロは拙い舌使いではあったが一所懸命に説明を始めたのである。
解説の主人公な筈の師匠達も興味津々な様子で聞き入っている、全く。
話によると、ここまでの展開は出発前の打ち合わせで凡そ想定内だった、らしい。
とは言え、細部までお見通しだった訳ではなく、様々な状況予測をまとめた結果、グログロに対しては、
『『馬鹿』問題で揉めている様でちたらラマス師姉の名前とウチの皆のオーラの色を伝えれば良い、ちょう言われて来たのでちよ』
随分ざっくりした指示じゃないか、良く上手くいったもんだな。
『お師匠様達が手を焼く位の『馬鹿』なら名前持ち、ネームドだろうからきっと上手くいく、ちょう言われたのでつ』
なるほどね、名前持ちのネームド悪魔、所謂大物だったらスプラタ・マンユやラーの口白の恐ろしさは熟知しているだろうって判断か…… 雑と言えば雑だがこの状況下ではベターかも知れないな、実際効果覿面だった事だし、まあナイスだね。
シュカーラと一緒に感心一入な表情で聞いていたレイブが耐え切れない、そんな感じで問う。
「そこらの細かな指示もラマスが? いやシパイあんちゃんか? アイツは頭が良かったからな」
グログロは即座に答える。
『ううん、師伯じゃないでちよ、チパイ師伯は結界の維持で死に掛けでちゅからぁ…… 考えて教えてくれたのは御大でつ』
「うん?」
『御大? 太師匠の上? って事は、誰だ?』
『ひいお爺ちゃんでちよ?』
「え? もしかしてぇ、グフトマ太師匠、か?」
『でち』
「マジか……」
『生きていたんだな、良かったのだ』
驚いた事に、バストロ学院のメンバーが合流したシパイの守る町、サリトにはグフトマとホブゴブリン、プラス緑のゴブリン御一行も合流しているらしい。
小人の隠し穴崩壊の主犯、レイブとしては嬉しい報せに他ならない事だろう、最長老やお付のラタトスクの件は、まあ、兎も角……
しかしあちらには、人生経験の長さに加えて複数の悪魔の依り代として経験を積んだグフトマが一緒にいるのだ。
戦闘力の充実は勿論、豊富な知識も鑑みれば心強い事この上ない、格別の朗報だと言えよう。
「そっか太師匠が…… 流石だぜ、じゃあ、さっきの伝言なんかの絶妙なタイミングも太師匠が教えてくれたんだな? 助かったよ、俺達興奮すると止め所が判らなくなっちまうんだよー、なはは」
ああ、そーゆー所、散見されるよな、お前達。
グログロは頭を傾げて不思議そうに答える。
『え? 絶妙? って一体何でち? グログロはチュカーラに伝えていただけでちよ? そもそも御大はあんまり話さないでち、緑の女の子といちゃいちゃしてばっかりいるでつよ?』
「え、嘘、だろ?」
『ダダ坊とパダンパは滅茶苦茶幸運だったのだな』
『でち?』
「ふふふ、あっ師兄っ、ペトラさんが食事を持って来てくれたみたいですよ!」
『わぉ♪ ん、でもチュカーラ、長幼や兄弟の順や師恩、孝行は大事なのでち! ちゃんとペトラ師匠と呼ばなくちゃいけないでちよ?』
「あ、はい、心得ました、ありがとうございます師兄」
『とんでもないでち、兄弟子でちから当然なのでち♪ じゃあご飯でちね?』
「はいー、行きましょう♪」
『でつ♪』
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
Copyright(C)2019-KEY-STU
いいなと思ったら応援しよう!
励みになります (*๓´╰╯`๓)♡