【2247話】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~
2247.うさピョン、その隠された能力
それからもペジオのモラルハザードの荒れ狂う悪態は続いた。
要約するとカトリーナは病で死の際にある祖母ナターシャとの合体を熱望していた。
なんでもナターシャの結界スキルを消す訳にはいかない、とか何とか? 泣きながら懇願したのだと言う。
ペジオも己のスキルへの下種な興味、いや学術的な探究心から『異種混淆』を為した。
無事、合成された新生カトリーヌを休ませ自身の実験場、魔力草を栽培していたハタンガの奥地、二つの池に面した農地に帰ったクズ、ペジオを待っていたのは予想外の惨劇だったそうだ。
「手塩に掛けた大切な魔力草を…… 馬鹿な助手が手下共に喰わせてしまっていたんだ…… わざわざ魔界まで出向いて素材を集めたって言うのに…… あの馬鹿、ナイト・ヘロンのせいで……」
「おっ! パイセンじゃん、痛っ!」
昔語りで知り合いが登場すると変にワクワクする、そんな顔を浮かべたレイブがラマスにつねられていた。
しかしペジオが怒っているのは、まあ理解出来る。
ナイト・ヘロンが言い付けを守らなかったのは事実だし、あいつ自身もその件を恥じてはいたからな。
レイブ同様、ヘロンと顔見知りのハンペラも身を乗り出して続きを促す。
「でどうしたなり? 続きをKWSK!」
「あ? もう一度素材を集めたに決まってんだろ、判りきった事聞くなよな! ん、ああ、さっきの賢い猿か…… あのな、人間は一度や二度の失敗じゃ簡単に諦めたりしないんだよ? 判りますか? お猿さん?」
「アァシニンゲンだしっ!」
「そう? じゃ良かったね」
「き、キイィッ!」
意識してかどうかは定かでは無いが、全方位に嫌われ発言を繰り返すペジオの話は続いた、魔力を吸収したり逆に補充したりしてくれる魔力草開発テイク2の件からである。
一回目の植物採集、所謂、幸福寺プレゼンツ『ウキウキ魔界ウォーキング ~春のムスペル、プランツハントの旅~』、その時に比べて文字通り殺人的な濃度の魔力に満たされた魔界へと赴くに当たり、ペジオは茶糖家の鶏舎を訪れウサギのアリシアと合体する事を決めたそうだ。
「なるほどな」
「ねぇ、ダーリン、どうしてウサギなの?」
「ん? ウサギは放射能や魔力に強い耐性がある事で有名なんだよ、ほれ、モンスターはともかくウサギの魔獣っていないだろ? あれは魔力の影響を受けないからだって言われてるんだ、だから皆、野獣のまま、昔ながらの野ウサギって訳だよ」
「へーそうなのねー」
「流石は横綱! 物知りだ、いや失礼縦綱だったな、……だったですね」
レイブのGストリングスを褒めたペジオは説明に戻った。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です。
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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