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【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

あらすじ・目次 


第三部 六章

リベルタドーレス ~解放者たち~

1165.ご挨拶


 用件が済んだのならさっさと帰ればいいのかな、そんな風に思ったレイブ達だったが、どうやらここではちゃんと挨拶をしてから帰るルールがあるらしい、ならば郷にいるか! そんな感じでグフトマを先頭にお礼とお別れの挨拶を始めるのであった。

「ありがとうございました最長老様、失礼致します」

『ん? あー、温羅うら君かぁー、又ねー♪』

「いえ、私は――――」

『あーっ! グフンッグフンッンンッ!』

「………… はい…… 又です……」

 グフトマ終了、レイブの順番である。

 緊張の顔を浮かべる事も無く最長老の前に立った直後、いつも通りの風情で声を発するレイブ、毎度毎度感じるがこの胆力は中々の物だ、令和のニンゲンなら普通なのかも知れないが…… あのデブとかあの坊主とかあの四桐鯛男しきりたいおとか……

「えっと、ありがとでした、最長老さん」

『うん、良いよぉ、? ? あれ? 王丹おに君、だよね?』

「ん? 別にそれでも良いよ、通らせてくれたら俺たちにはどうでも良い、ってか関係ないしなっ♪ あはは♪」

『あはは♪』

 割と響き合っているみたいだ、なるほど知覚レベルが同じ位なのかも知れないなっ、良かった。

 次に並んで緊張をあらわにしているのはギレスラである。
ここまでの流れで考えると再びの温羅さんか、意外な所ではラタトスクのパイロ辺りと間違われるんでは無いだろうか? あっ! グルッと回ってグフトマとかもあるのかな?

『ガッ、えっとぉ…… どうもです……』

『おぉっ! ドラゴンっ! 竜種だなっ!』

『ンガッ?』

 っ? まさかの復活ぅ? ああ、揺り戻しとか言うヤツかな? 徐々に正気の時間が短くなって行くとか聞くからな、ふぅ、驚いた。
 私同様、驚きを浮かべたギレスラに最長老は言葉を続ける。

『えっとじゃあ良い物があるよ、確かこの辺りにしまっておいた筈なんだけどぉ~』

 ほおぉ、しっかりしただけじゃなく何かくれたりしちゃうらしい、興味が湧くね。
 覚醒を果たしたらしい最長老は、自分が鎮座している干草の中をゴソゴソまさぐって何かを探しているようだ。

 ギレスラも同様に思ったらしく、身を乗り出しながら聞く。

『ンガア? 何かくれるのか?』

『うん、ここに有った筈なんだよぉ精密誘導弾がぁ~、おっかしいなぁ~? どこにいったんだろう~、プレデターホークぅ~どこいったぁ~?』

 プレデターホーク? イスラエルの?
 いやいやいや、幾ら大き目とは言えラタトスクが鎮座している干草の中には隠せないだろう!
 何しろ全長五メートル、総重量八百キロ、弾頭部分だけでも百四十キロもある代物だよ?

 とは言え、完全に無いとは言い切れないんだよな、この辺りって……
 先程からちょいちょい出て来ている名前、温羅と王丹って吉備の冠者、桃太郎に成敗された例のオニだった筈……
 確か、令和の時代に魔獣神を自称していた三柱の内、雉っぽいカルラの配下だった悪魔でもあった。

 隠密に優れたカルラの能力ならイスラエルのIMIシステムズからパックって来る事も可能だったかもしれないし、あの当時の『抵抗者レジスタンス』には清濁併せ呑める主要メンバー、レンジャー出身の長田とアウトローや闇バイヤーと繋がっていそうな緒川がいたのだから……

 彼等の遺産、所謂いわゆる、禁忌キッズのアーティファクトが残されていても不思議は無いのである。
 ホブゴブリン達も『レンジャーっ!』とか叫んでやがったし、無関係とは考えにくいだろう。
 ヤバいかも知れない…… あいつらって『正義の為っ!』とか言い出したら戦術核位は確保していたり? それ位の馬鹿では有った筈だからな……

 次の最長老のがっかり声によって、そんな私、観察者の心配は杞憂に終わったようだ、良かった良かった、まあ取り敢えず、ではあるが。



お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。

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