【1924話】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~
1924.ザ・プロフェッサー
グラムランドが戸惑うのは良く判る、ってかこの状況で戸惑わなかったら同じ性癖持ちかあらゆる事に一切疑問を持たないイエスマン、又は変質者のいづれかだろう。
そのどれでも無いグラムランドは二、三度周囲を確認した後、巨大な尾の先で遠慮がちにペチペチとレイブの尻を打つ。
非常に優し気な叩き具合にギレスラは厳しさ満点の声で答える。
『もっと強くっ! それでは罰にならない、何よりレイブ自身が己を許せないのだっ!』
『え、えーっ! 強くってぇー、良いのか? レイブ?』
当然の疑問にレイブも返す、即答でだ。
「もっともっとぉっ! バッチ来ーいっ! 打たせてOKっ!」
『良ーしっ! 守って行こーっ、なのだ!』
『え、え? な、何?』
『さあ打つのだ、フルスイングでゴリゴリのパワーヒットを尻にアジャストするのだっ!』
『お、おう! 行くぞっ!』
「バックを信じろっ!」
お前のバックが心配なのだが……
『喰らえっ!』
ビュッ! バッチーンッ!
「ぎ、ぎぃっ、ぎゃぁああぁぁーっ!」
案の定、力を込めたフルスイング(尻尾)の衝撃にレイブは耐えられなかった。
尻を突き上げた恥ずかしいポーズのままでのた打ち回っている。
そもそものサイズ、重量が違うのだ、思いきり打たれたらひとたまりも無い位判らないかね……
どんなに強靱で勇気溢れるチワワでもナッサー・エル・ソンバティの前では無力で貧弱、はなから挑まないのが得策なのだ。 ※ナッサーはシュトゥットガルト出身の伝説的ボディビルダーです 興味がおありの方はザ・プロフェッサーでお調べください
「ひいぃひいぃぃっ!」
『無事儀式は完了したのだ、手を煩わせた、感謝なのだ』
ペコリと頭を下げるギレスラにグラムランドも安堵の吐息と共に返す。
『これで終りか?』
『うむ、見事な折檻だったのだ』
『ふう~、慣れぬ事は疲れるな』
「ヒィヒィ! アガガガガ――――」
労いの声を掛けたギレスラはいつまでも大仰に騒いでいる兄に冷ややかな視線を向けつつ嗜める。
『いつまでも騒いでいないでレイブも礼を言うのだ』
「ガガガ、し、尻が、アガガ、割れた、アガガガガ」
『尻は元々割れているのだ! 全くっ!』
弟としては兄の無礼は恥ずかしいのだろう、下半身露出しっ放しよりも……
呆れ返るギレスラにレイブは悲鳴混じりで現状を伝える。
「ち、違うってぇ…… た、縦、いや、横かっ? 割れてない方、いやっ割れちゃいけない方にぃっ!」
『んん? はぁっ! こ、これはぁっ!』
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です。
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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