【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1540.お土産
「師兄ー、お待たせしましたー!」
『っ!』
『ほら見て、沢山集めてきたわよー♪ とは言ってもグログロが持って帰れる位の量だけどねー』
『っっ!』
『ん? どうしたのよグログロ、変な顔しちゃって』
『っ?』
「そうですよ師兄、さっきからずっと驚いてばかりいますよね?」
『あっ、ああ、そうだったでち…… だ、大丈夫、ちょっと癖になっていただけでちよ』
癖って…… まあレイブ達の会話じゃ参加するだけでも一苦労だからかな? 実際一回何気なく流されちゃっていたしなぁ。
『癖? ふーん、ま、いいわ、それより食べ物よ! どう? 持って帰れそうかしら?』
『あ、はい、何かで包んで背中に背負えば大丈夫でちけどぉ…… それよりレイブ師匠とギレスラ師匠があの、ガト? でちか? 例の性悪女と争っていてぇ、そのぉ』
グログロの言葉を受けたぺトラは首を回して口汚く罵り合っている三者を見ながら言葉を返す。
『ああ、あれは気にしないでいいわよ、何も本気で争っている訳じゃなくてね、何て言うのかな、そう、日課や挨拶みたいな物なんだから』
『挨拶、でつ?』
『そうね、とは言え弟子の前じゃちょっとみっともないわねぇ、シュカーラ、ここ頼んだわよ! ほらほらぁっ、お兄ちゃん達もガトちゃんももう止めなさいよぉ! グログロが驚いちゃってるじゃないのぉ!』
そうなのだ、色々おかしい所があるのは否めないが、このスリーマンセルでは割りとまともなキャラクターとしてぺトラも存在しているのである、ご安心頂きたい。
まだ心配そうな顔をしたままぺトラの背を目で追っているクズリにヘビに似たシュカーラが気楽そうな声音で話し掛ける。
「さっ師兄荷造りしちゃいましょ! 包む物ってズタ袋で良かったです? 探してくれば皮袋なんかもありますけど?」
『ん、そうでつね…… 蒸れて腐ると勿体無いでちからズタ袋がいいでちかね』
「了解です♪」
シュカーラは木の実や干し果実、乾燥した芋虫なんかを入れてきた袋を裂いて、不思議と慣れた手付きで纏る、二枚の布の裏側を合わせ、粗い目に解れた繊維を絡め合わせて大きな布へと変容させていく。
少し笑顔を浮かべて作業に没頭している背中にグログロが声を掛ける、僅かに申し訳なさそうに、である。
『ね、ねえチュカーラ、聞いても良いでつか?』
「は、はい師兄っ! す、すぐそちらを向きますので少しお待ち下さいっ!」
バタバタと慌てているシュカーラは正しく弟弟子、その姿である。
『い、いや! 個人的な疑問についてでちから、そ、そのままで聞いてほしいのでつ』
「は、はあ? 判りました」
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
Copyright(C)2019-KEY-STU
いいなと思ったら応援しよう!
励みになります (*๓´╰╯`๓)♡