【2052話】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~
2052.天狗
『むっ、早くも次のバウトが始まっていたのだっ!』
なるほど、確かにレイブは次の戦いを始めているらしい。
全身を使って敵にしがみつきつつ、関節を捻り上げたり殴打したり、さもなくばつねったりしながら必死の形相を浮かべたりしている。
しかし相手はコレ何だ? 羽根っぽい物が見えるが鳥? にしては人間的な服を着ている様だ。
必死に締め上げ中のレイブの頭を蹴っているのは…… 厚めの板? ああ、下駄かっ! なるほど、それで衣装が山伏や修験者っぽいって事は…… うん、天狗か、それでこんな状況なんだな、納得した。
現状を簡潔に言うとレイブと天狗は絡み合いながら絶賛墜落中らしい。
どうやら絡みつかれて飛べないらしい天狗は振り解こうと必死な様で、ちらりと見えた顔は怒りや焦りで真っ赤になっている。※若しかして初期デザインかも知れません
殴られて腫れ上がった鼻も痛々しく激闘が窺い知れる所だ。※若しかしてアゲイン
そしてこの闘いはボス同士の頂上決戦だろう。
何故判るかと言うと周囲の空中で彼等と同じ様に争い合う手下共の姿が時折散見、映り込んでいるからだ。
前回の敵、ひょうすべ達が地上から勢い良くジャンプして、空中を飛ぶ天狗、こちらは嘴がある烏天狗達に体当たりしたりレイブ同様しがみ付いたりしている。
レイブと一緒に墜落中の奴は大天狗、所謂、鼻高天狗だろう、大物中の大物だな。
さっきの位置から類推すると筑波山とかかな? だとすれば法印坊かな? うん、恐ろしい程の大物じゃん。
考えていると絡み合った二人が落ちた、猛スピードで真っ逆さま、超ハードランディングだ。
「グッロ……」
ハンペラが呟くのも無理はない、共に肉片と化して飛び散ったのだ、いとグロい。
どうやら相手も神様入り、若しくは神格まで達して魔核持ちらしく、肉片は二つに分かれて集まり始めている。
周囲では赤腹ドッチも天狗の一味と闘っている様だ。
敵の姿は犬面に小ぶりな翼、衣服は着けず羽毛や獣っぽい毛皮に覆われている。
恐らく低位の天狗、白狼や白狐とも呼ばれる木の葉天狗、境鳥って奴だろう。
レイブに従属したカッパも総出でそれぞれ同格の天狗と大戦争の真っ最中らしい、なんか凄い。
レイブが半分位再生した所で、烏天狗の中でも一際豪奢な衣装の個体が地面に叩きつけられる、直前で離脱したヘビ似は空中をクネクネしながら軟着陸に成功した、シュカーラである。
嘘みたいな話だが蛇は結構飛べるのだ、まあ彼は自称ニンゲンなのだが。
烏天狗も咄嗟に羽ばたいて衝撃を軽減したのか生きてはいる、が、まあダメージは大きそうだ。
改めて装束を見れば大天狗の赤ベースと違って緑ベースで渋めな色合い、狗賓っぽいと表現すればお判り頂けるだろうか? 簡単に言えばこっちも大物、まあ幹部なのだろう。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です。
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
いいなと思ったら応援しよう!
励みになります (*๓´╰╯`๓)♡