【2228話】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~
2228.ソリスト
それから暫らくの間、絶賛不人気だったペジオを外した主要メンバーで話し合った結果、案の定、結論には至らなかった。
何故ならば、初対面も結構いるメンバーは定石通りの自己紹介から始め、遠慮気味に語り始めたのだが最初のテーマが、果たしてリーダーとか必要なのか? であったからだ。
別に要らなくない? 話し合えば行けるよね? まあ、おいおいで! ねぇ? OK牧場! とかでほんの数分後にはあっさり座礁したのである。
その更に数分後、独り場を離れていたペジオが戻って来た、結構大きな機械、かな? 自分の倍ほどもある立方体の金属箱を抱えて、であった。
車座の一同の横を城門方向へ真っ直ぐ歩くペジオ、通り過ぎる刹那、視線を寄越さずに一言だけ呟く。
「決まった?」
『あ、ううん、まだ……』
「そうか……」
瞬時に返したペトラの声に再び歩き出したペジオである、もしかしてまだ傷付いているのだろうか? 自業自得、プププーッである。
そのまま城門を塞いでいる尖塔の瓦礫の上へ、ピョンピョンとリズミカルに跳躍しあっと言う間に登頂を果たしてしまったではないか。
無論重たそうな金属箱を抱えたままで、である、凄まじい膂力と脚力、これもキメラ化によるヘテローシスの効果なのだろうか? 性格はともかく、強さだけなら少年誌で主役が出来る位だぞ?
城門の上で外の様子を覗いているらしい、そこそこ可愛らしい姿を見上げながらペトラがギレスラに問う。
『あんな所に登って一体何をする気なのかしら?』
ギレスラも上を見上げながら、やや目を細めつつ返す。
『判らん、が…… なあペトラ、あの箱、似ていないか?』
『え、似てるって?』
『しすさんになのだ』
『えぇ? でも随分小さいわよ!』
確かに…… パラトゥンカの穴で見たしすさん、バアル式オートロック機構搭載型クラックは岩壁と一体化していて結構大きかった…… オーディエンスの皆さんに馴染み深い物で例えるならば空港とかの手荷物預かりで見るX線検査機、もしくは病院にあるMRI検査、それかガソリンスタンドの洗車機とかであろうか? 割とデカい。
対してペジオがきさくに抱えていた箱はペトラが言う通りに小ぶりである。
とは言え、私、観察者が驚いたサイズなのだ、つまりそこそこ大きい、飲料の自販機より一回り小型、郵便局の前なんかにある11号ポスト位だ、12号よりは小さい。 ※ポストの種類とサイズについてはご自分でお調べ下さい
だが一方、11号や12号に比べてボディの材質はいかつい、大体1号角型っぽい無骨さ、そーゆー感じだ。 ※繰り返しになりますがご自分でどうぞ
ギレスラは目を細めたままで再び言葉を発する。
『確かに小さい…… だが何とゆーか、質感? が似ている気がするのだ…… こう未来的とゆーか、な……』
『未来的? フワっとしてるわね』
確かにフワっと、だな…… 厳密にはソレ大昔の遺物だしなぁ、昔は出来たんだよ、鋳造とか型押しとかね。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です。
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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