【2290】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~
2290.決闘だっ!
ふぅ、どうやらラマスもガトもウサギ憎さで大局を見失っている様だな…… レイブが言う通り、近くまで行くんだからついでで寄れば良いだけじゃん? 親戚とか知り合いとかでもあるだろうに…… ほれ、近くまで来たものですからぁ、って奴じゃないのかね?
私、観察者であれば一刀両断する場面なのだが、レイブは一味違う様だ、見てみよう。
「そっか、皆は気に入らないんだな?」
「当然よっ!」
「ウサギが喜ぶならラマス反対っ!」
坊主憎けりゃ理論か…… これは解決困難な奴だぞ、さてどうするレイブ?
「どっちも譲れないのか…… 良し、じゃあ決闘しか無いよな!」
「え?」
「は?」
「キュキュ?」
「レイブ、あんた何を言って――――」
ズィナミの声が終わるのを待たずにレイブは続ける。
「対立する意見の統一にはこれが一番判り易いだろ? 勝った方に従えば良いんだからさ! ほら殺し合いでも殴り合いでも戦争でも理屈は同じじゃん! 相撲の起源だってそんな感じだろ? そもそも宿禰と蹴速の対決だって――――」
十六年の力士生活が脳内の常識にまで影響を与えているらしい…… 力こそ全ての縦綱を放置してラマスとガトは小声で相談を始める。
「ガトお姉様どうしよう…… ラマスじゃウサギには勝てないと思うんだけど……」(コソッ)
「それはアタシだって、って言うよりアレに勝てる奴なんて…… バッタ、かな? カメムシと合体すれば、だけど…… あの鹿はどうなの? 角とか立派だし強そうじゃない」(コソッ)
「エバンガ? うーん、トラックのままなら結構…… トルクとか強いし?」(コソッ)
「じゃあそれで行く?」(コソッ)
「あーでも、もう一度やっても同じ風になるか判らないんだ」(コソッ)
「えっそうなのっ? えーと……」(コソッ)
そうなのだ、品格とか礼節とかはともかく、このウサピョンはこと戦闘能力においては圧倒的強者なのである、これは数千年もの馬鹿みたいな時間を一心に言い付けだけを守り続けた結果だと言うから恐ろしい。
もう少し品性の面で何とかならなかったのだろうか? そんな落胆を抱いてやまない…… やはり健全な肉体だからって健全な魂ゲット! とはいかないようだな…… やんぬるかな。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です。
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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