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【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

あらすじ・目次 


第三部 六章

リベルタドーレス ~解放者たち~

1749.スケジューリング


 ガトは驚いて返す。

「幸運? 封印から解いてあげた事?」

「それもだけど、さっきの話からするとアイツ等ってルキフェル、イシビベノブ兄ちゃんだけを信じてるんだよな? 生きてる間だけじゃなくて死んでからもだろ? だったら中途半端にシパイ兄ちゃんのバアルやお前のサタンに帰依きえしない方が嬉しいんじゃないか? だろ?」

「そりゃそうだろうけど…… 言いたくなければ黙っていても良いの? 本当に?」

「良いと思うぞ」

『今更言う必要無いのだ、これは自信があるのだ』

『寝て起きれば解決してたりするのよ、ガトちゃん』

「そう…… じゃ、黙ってるわ! 良く考えたらサタンのせいでアタシ関係無いしっ! もう忘れたわ♪」

 流石、悪の中の悪継承者だ。
 レイブはこれまで以上に大きく良く通る声で続ける。

「兎に角っ! 竜王を思い止まらせる旅が終わったら俺はイシビベノブ、現在のルキフェルを探してみるよ! 勿論、アイツ等バンパイア達を連れてさっ! それでちゃんと信徒になればオールオッケイだろ?」

『うむ、どうせコイン探しで旅を続けるのだ、アイツ等が弱いのならば守って…… いいや、共に戦ってやるのだ!』

『あのカーミラには一定の距離感…… ってか分別ある距離を保って欲しいけど…… そうねっ、アタシ達が一緒に旅をすれば良いわね、そうしましょ♪』

「ああ、マナナンガル達をシパイ兄ちゃんの所へ送ったら次はイシビベノブ兄ちゃん探しに決定だな」

 焚き火を挟んで対面にいたミロンとブロルは互いに顔を見合わせると無言のままで起立し声を揃える。

「「我々もお供いたします、我が君」」

「お、そうか?」

『頼もしいわね』

『獲物の解体役が多いと助かるのだ』

 既に自分は無関係と言わんばかりに鍋を物色していたガトは、オタマ片手にレイブに言う。

「そうだ! マナナンガル達が向かう事やヴァンパイア達がイシビベノブを探してる事、アンタの彼女に伝えておいた方が良いんじゃない? ほら存在の絆でさっ! 行き違いとかあったら嫌でしょ、これ結構大事な事よ?」

 少しは反省とか自己嫌悪とか感じても良いんじゃない? これも結構大事だと思うよ?
 そんな私、観察者の言葉は例によって届く事は無く、レイブは頭を掻きながら返す。

「そっか、しゃーねーなー、じゃあ朝出発前にでも伝えておくわー」

 大好きなラマスに連絡出来る内容が勃発したと言うのに、気の無い返事をしたレイブに首を傾げ、場を繋ぐ様に差し出されたスープ椀には良く煮込まれたマナナンガルの顔がチラ見えしていた。

 スリーマンセルは声を合わせた。

「『『要らない……」』』

 坑道の入り口付近、岩の陰からは不思議なオーラ、やる気みたいな物が湧き上がっていた。



お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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